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日生研の鶏大腸菌症生ワクチン タイで登録認可、発売へ

2017.07.05発行
 日生研梶i長井伸也社長―本社・東京都青梅市新町9−2221−1)は、同社の鶏大腸菌症生ワクチン「Nisseiken Avian Colibacillosis Live Vaccine」(日本製品名「ガルエヌテクトCBL」)がタイで登録認可を受けて発売することになったことから、6月12日に東京都昭島市のフォレスト・イン昭和館で、タイの代理店であるイノベット社と共同でタイ顧客向け上市セミナーを開いた。
 タイでは鶏大腸菌症による経済的損失が大きな問題になっているため、日生研ではそのニーズに応え、2016年にタイで日生研鶏大腸菌症生ワクチンの登録認可を受けた。また、代理店のイノベット社と共同で、タイ国内の複数の農場で同ワクチンの安全性と有効性の試験を重ね、チュラロンコン大学の協力を得ながら試験成績を評価した結果、タイでも鶏大腸菌症による被害を減らすことができる重要な防疫ツールと判断したことから発売を決めたもの。タイでは7月から発売する予定。セミナーには、タイの大手養鶏インテグレーター(CP、GFPT、サハファーム、センタコ、ベタグロ、タイフーズ、サンフード、レムトン)の関係者らが参加した。
 主催者を代表してあいさつした日生研の長井伸也社長は「わが社の前身である社団法人日本生物科学研究所が1947年に設立され、今年で70年になる。創立以来、一貫して動物用ワクチンの研究開発、製造を行なっており、この業界におけるリーディングカンパニーである。ずっと国内市場向けにワクチンを供給してきたが、ここ10年来、海外市場の開拓に特に力を入れており、最近は輸出が飛躍的に伸びている。今後とも日本の優れた技術に基づいて開発、製造されたワクチンを、アジアをはじめ世界の畜産業でご利用いただき、皆様の事業の発展に貢献したい」などと述べた。
 セミナーでは、日生研の竹山夏実氏が会社概要を紹介し、酪農学園大学動物薬教育研究センターの田村豊教授が薬剤耐性(AMR)対策と日本のポジティブリスト制度について講演。日生研の永野哲司氏が日生研鶏大腸菌症生ワクチンの特徴と日本国内での農場試験成績、チュラロンコン大学のジロ・サシプリヤジャン教授がタイ国内での鶏病と鶏大腸菌症のレビュー、イノベット社のパターウィット・ガムチャロン氏が日生研鶏大腸菌症生ワクチンのタイでの農場試験成績を紹介した。
     ◇
 日生研鶏大腸菌症生ワクチン(日本製品名「ガルエヌテクトCBL」)は、鶏大腸菌血清型O78型に属するAESN1331株の生菌を主剤とした凍結乾燥製剤で、効能・効果は鶏大腸菌症の予防。
 ワクチン株は日本国内の鶏大腸菌症事例から分離された株から選別されたが、株の染色体DNA上にあって菌の代謝に重要な役割を担うサイクリックAMPレセプターたん白質遺伝子が部分的に欠損して弱毒化したもの。鶏に対する病原性が弱いだけでなく、菌の増殖能や代謝能が部分的に低下し、環境や鶏体内で短期間に消失するため、安全・安心で鶏にやさしいのが特徴。遺伝子欠損変異株ではあるが、遺伝子組み換え体には該当しない。
 用法・用量は、ワクチンを日局の生理食塩液を用いて1000羽当たり100〜300ミリリットルに溶解し、3〜4週間隔で2回投与する。初回は噴霧器、2回目は噴霧器または散霧器を用いる。日齢制限や生産物の出荷制限がないため、ブロイラーだけでなく、採卵鶏や種鶏の大腸菌症予防にも利用できる。

【大手養鶏インテグレーターの関係者らが参加したタイ顧客向け上市セミナー】



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