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関東GPセンターが竣工 マルトグループのパートナーズ 最新鋭設備でコストダウン図る

2017.05.25発行
 マルト(豊橋飼料梶jグループの鶏卵生産・販売会社の潟pートナーズ(河村博之社長―本社・千葉県木更津市下郡2071)は、昨年から建設を進めてきた関東GPセンター(千葉県市原市うるいど南5−2−1)が完成したことから、4月27日に関係者らを招いて内覧会と竣工披露祝賀パーティーを開いた。

関東GPセンター
 潟pートナーズ関東GPセンターは、京葉道路の蘇我インターチェンジ、東金有料道路の大宮インターチェンジから、それぞれ車で約20分の千葉県市原市の土地(敷地面積は約1万6700平方メートル)に、県内の木更津、東金、銚子にある3か所のグループGPセンターを統合する形で新設。総事業費23億円をかけ、最新鋭の設備を導入して製造面や物流面で合理化を図り、スケールメリットとコストダウンを目指すアウトライン型のGPセンター。
 建物は鉄骨造り1階建てで、総延べ床面積は4817平方メートル。屋根と外壁には耐候性に優れたガルバニウム鋼板を使用。建物内は原料卵受け入れの原卵室と洗卵室で構成される汚染区と、選別室やパッカー室、製品倉庫、出荷前室、事務所、会議室などで構成される清浄区が完全に分離され、動線が交錯しないように従業員の出入り口も別々になっている。システム建築を採用し、パッカー室では最大30メートルの無柱の大空間を実現した。出荷用バースを6か所、資材用バースを2か所、原料卵受け入れ用バースを2か所設けている。
 GPセンター内の設備は、潟iベル(南部邦男社長―本社・京都市)製の鶏卵選別包装装置カノープス8000(時間8万卵)を2基、自動パック詰め機(時間3万6000卵)を5基、2個用セルパッカーを1基、自動倉庫のタワーシステムを2基(合計129万個の卵を収容可能)、活タ川電機製のアームロボットを使いパレット式で原料卵を洗卵機に供給するデパレタイザーを2基導入したほか、鶏卵パックなどの資材用自動倉庫(パレット199枚収納可能)も設置した。
 グループ農場110万羽(赤玉鶏100万羽、白玉鶏10万羽)と、協力農場60万羽(白玉鶏)の原料卵を受け入れ、生産能力は月間2000〜2500トン。
 関東GPセンターの新設に当たり、92人の従業員を新規採用。事務員を含めて30人ほどが常勤する予定。GPセンターの移行計画では、潟pートナーズ木更津GPセンターが5月1日から順次移行し、5月31日に完全移行。千葉丸ト販売鰍フ東金GPセンターと銚子GPセンターが6月11日に移行・統合が完了する。

祝賀パーティー
 千葉市美浜区のホテルニューオータニ幕張で開かれた竣工披露祝賀パーティーでは、主催者を代表して豊橋飼料鰍フ平野正規社長がGPセンターの建設・運営に尽力した関係者に謝意を表し、「マルトグループでは現在国内畜産の未来をひらき、食卓に信頼をお届けする≠ニいう経営理念の下、関東地区では千葉県3か所、東京都1か所、神奈川県1か所の合計5か所でGPセンターを運営しているが、今回は千葉県内の潟pートナーズ木更津GPセンター、千葉丸ト販売鰍フ東金GPセンターと銚子GPセンターを市原市に統合し、最新の設備を導入することで製造コストのダウン、物流の合理化によるコストダウンを目的としている。併せて従来よりも安全で安心でき、HACCP対応でトレースできる商品を供給する仕組みになっている。これを機に、現在の販売網で関東地区での拡販を進めていきたい。
 新しいGPセンターは清浄区、汚染区を完全に分離したゾーニングとなっており、最新の貯卵システムの採用により今まで以上に安全・安心・新鮮な卵を、365日体制でお客様に供給できるものと思っている。
 現在はテスト運転の状況だが、5、6月の2か月間をかけて既存のGPセンターを統合し、7月からの本格稼働を予定している。我々グループスタッフも気持ちを新たに一層の努力を重ね、業務に励む所存である。皆様には今後ともこれまでと変わらぬご指導ご鞭撻をお願い申し上げる」などとあいさつした。
 多数の来賓を代表して市原市の小出譲治市長、JA全農たまご鰍フ佐子哲也専務、(一社)日本卵業協会の馬場昭人会長が祝辞を述べ、小出市長は「関東GPセンターの竣工でマルトグループが新たなスタートを切ったことは、市原市の産業のさらなる発展につながるものと大変心強く、感謝申し上げる。今後も積極的な事業展開によって生産体制や営業基盤がより強固なものとなり、市原の地で末永く操業を続けていただくことを切に願っている」とした。
 佐子専務は「関東GPセンターは、現時点では国内で最新鋭の設備を導入しており、年内にはISO22000の認証取得を目指すと聞いている。ISOに基づく国際的な運営マニュアルと、すばらしい製造設備で作られる商品は、より高品質で、より競争力のあるものになると期待している。正式に稼働すると、これまでより月間で700〜1200トンほど製造能力が増強し、グループ会社では鶏舎を新・増設していると聞いており、首都圏で前向きな投資をされている。すばらしい製品を作るGPセンターを楽しみにしている」などと述べた。
 馬場会長は「感銘を受けたのは、この人手不足の中で90人以上の新規採用を目指し、新たに設備投資をしたことである。そこにチャレンジする心意気は立派だと思う。これだけの投資をして、当然コストダウンを目指して頑張っていく潟pートナーズには、今後とも業界をリードしていただきたい」とした。
 潟gマルの都丸高志社長が「合理的で清潔な最新鋭の設備であると感心させられた。この設備が首都圏にあり、何十年にもわたって培われてきたマルトグループの鶏卵販売網、口座、ノウハウが相まって、ますます重要な役割を果たしていくものと確信した」と述べて乾杯し、なごやかに歓談した。
 この間、GPセンターの建設と設備の導入に貢献した中央設備エンジニアリング鰍フ松本吉春社長、ナベルの南部邦男社長(代理・南部幸男専務)に、平野社長から感謝状が贈られ、松本社長が謝辞を述べた。
 また、マルトグループなどが販売するブランド卵『地養卵』のイメージキャラクターを務める、たまごソムリエの友加里さんが、日本モウルド工業鰍フ加藤常夫取締役営業本部長をアシスタント≠ノ、簡単に作れるふわふわ目玉焼き≠ニデビルドエッグ≠披露。パーティーに華を添えた。
 潟pートナーズの河村博之社長が「5年、10年、15年先を見据えて仕事をしていこうと、我々グループ社員一同、今回の新GPセンターの設計やレイアウトを考えた。20年以上も前に建設した我々グループのGPセンターは農場併設型で、その時代はそういうものであったと思うが、すべて新しくしなければこれから先がないとのことで今回、このような形をとった。
 生産農場の整備も順次進めている。安全・安心という言葉だけはお客様に理解していただけないため、新GPセンターではISO22000認証を年内に取得する。一部の農場では農場HACCP認証を取得したが、残りの農場でも取得に向けて動く予定である。
 我々のGPセンターと卵が、本日ご出席の皆様に今後ともかわいがっていただけるよう努力していく」などあいさつしてお開きとなった。

【パートナーズ関東GPセンターの外観(左上)、パレット式で原料卵を供給するデパレタイザー(左中)、時間8万卵の鶏卵選別包装装置を2基導入(左下)、自動パック詰め機は5基導入(右上)、資材用の自動倉庫も設置(右中)、パートナーズ関東GPセンター竣工披露祝賀パーティー(右下)】



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