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畜産物輸出の活動状況を報告 香港などへ鶏肉、鶏卵を輸出

2016.04.05発行
 日本畜産物輸出促進協議会(菱沼毅理事長―事務局・中央畜産会内)は3月18日、東京都千代田区のTKPガーデンシティPremium秋葉原で平成27年度畜産物輸出特別支援事業の活動報告会を開いた。
 報告会では、菱沼理事長が「オール畜産」での輸出への取り組みについて説明し、豚肉、鶏肉、鶏卵、牛乳乳製品の各輸出分科会が27年度の取り組みと今後の活動の方向性を報告した。
 鶏肉輸出分科会の活動について報告した(一社)日本食鳥協会の佐藤実会長は「27年の輸出額は約17億円、輸出量は9031トン。輸出はモミジ、トサカなどの不需要部位が大半で、正肉や加工品はまだ少ない。輸出対象国は香港、ベトナム、カンボジアに限定されている。
 2020年の目標は輸出額35億円、輸出量1万4000トンで、正肉などの輸出増加を目指している。有望市場として中国、インド、イスラム諸国を想定しているが、2国間協定が締結されないと輸出できないため、引き続き政府などに要請していく」とし、具体的な輸出拡大策として@焼き鳥や鳥すきなど日本の食文化と一体化したプロモーションA商談会や見本市などで日本産チキンのおいしさ、安全性のPR活動B定時定量販売を前提に在留邦人、現地富裕層をターゲットにしたアンテナショップや日本料理店への安定供給体制の整備Cジェトロや現地日本大使館と連携した日本食材の販売促進――を挙げた。
 海外でのPR活動については「昨年12月の香港フードフェスタでは、地鶏の焼き鳥や鳥すきを紹介した。日本養鶏協会の協力を得て温泉卵と一緒に鳥すきを提供したが、とても好評であった。鳥すき焼きと温泉卵は絶妙のコンビネーションだと自負しており、一緒に活動できればと思う。
 今年3月には香港の現地調査と試行的輸出に合わせてセミナーを開き、地鶏と銘柄鶏、ブロイラーの3種類を使った和食、中華、西洋料理のメニューを業務用食材を扱う業者らに提案した。その際に国内で不需要部位となっているレバーと砂肝も紹介したが、鮮度が良いとのことで高い評価を得た。香港で流通する鶏肉の大半が丸どりのため、今回は日本産だと判別できるように、丸どりの脚に国産チキンのシンボルマークが入った共通タグを付けた。将来的はこれでトレーサビリティができると考えている。
 香港イベントでは鶏肉調製品も出展したが、香港市場は素材ありきで、フライ物の加工品の評価は低かった。一方で、焼き鳥はブラジル産やタイ産、中国産と比べて高い評価を得た。
 価格は香港での物流経費や手数料が割高のため、日本から安い値段で輸出しないと業務用にまで流れないのではないか。国内の生産者と輸出可能な価格水準について詰めていきたい。
 3月にはベトナムとカンボジアの現地調査を実施した。新年度の活動の下地になるため、期待している」などと述べた。
 鶏卵輸出準備分科会の活動について報告した(一社)日本養鶏協会の廣川治専務理事は「鶏卵の輸出先は香港とシンガポールだけであったが、昨年10月に台湾も解禁された。平成23年の輸出量が減少したのは東日本大震災と原発事故によるもので、現在も福島プラス関東5県の鶏卵は香港や台湾に輸出できない。
 登録されている輸出施設は香港向けが90か所、シンガポール向けが5か所で、現在は米国への輸出解禁に向けて2国間交渉を行なっている。
 香港への輸出は円安の影響などで伸びており、需要を獲得しつつあると楽観的に考えているが、中国、アメリカ、マレーシア、タイに次ぐ位置で、全体のシェアは1%前後に過ぎない。
 昨年は香港で2回調査を行ない、ミラノ万博と香港フードフェスティバルに参加した。今年は1月にシンガポールで日本食フェア、2月は台湾で輸出先国調査、3月は香港でセミナー、シンガポールでミニフェアを行なった。台湾の調査は初めてで、新しい情報が得られた。
 輸出への門戸が開いたからといって、すぐに輸出できるわけでなく、衛生証明書の取得など様々な要件がある。香港の量販店で鶏卵の販売価格を調査したところ、一番高かったのはニュージーランド産の鶏卵で1個194円。日本産は1個50円前後であったが、現在もこの価格水準で売れていることを考えると、ある程度の価格がないと香港の消費者から買ってもらえないのではないか。
 台湾の生産コストは年々上昇しており、日本とそれほど変わらないのではないか。約3483万羽の飼養羽数で台湾の人口に必要な鶏卵が足りてしまうため、輸出は厳しいのではないか」などと説明した。
 今後の活動については「2020年までに輸出量1万トン、輸出額26億円を目標にしている。分科会では統一マークをきちんと貼って輸出することや、賞味期限などの統一規格、タイのCP社のような製品の斉一性などについて議論している。
 現地の監督官庁と話をすると、様々なことが障壁になっていることが分かる。例えばシンガポールでは、日本で検疫を受けてから1週間以内に向こうの検査を受けなければならない。これは飛行機でしか運べないことを意味しているため、船便よりも輸送コストが上昇し、輸送中の割れのリスクなども高くなる。
 どのPR活動が効果的か分からないため、いろいろなことをやってみようと議論している。温泉卵については、輸送の方法などでクリアしなければいけない課題はあるが、温泉卵が台湾や香港で高い評価を受けたことは間違いないため、何とかしていきたい」などと述べた。
 【畜産物輸出について各分科会から平成27年度の活動が報告された】



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