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ハイチック明野浅尾原農場落成 6万羽のウインドレス鶏舎 ポリフェノール含む『ワインたまご』生産

2015.06.05発行
 潟nイチック(野善正社長―本社・山梨県甲斐市下今井917−3)は、北杜(ほくと)市明野町浅尾に健康志向が強い消費者向けのポリフェノールを含む『ワインたまご』を生産する明野浅尾原農場を建設していたが、今年4月にすべて完成したことから、5月15日に地元関係者らを招いて、農場近くの北杜市須玉町のヴィンテージリゾートで落成祝賀会を開催した。
 同社は北杜市で育すう(甲斐駒ファーム)、育成(伊藤育成場)、成鶏(清里農場と明野農場)の農場を展開し、生産した卵は本社GPセンターでパック詰めして県内のスーパーや洋菓子店、鶏卵流通業者などに『北の杜の物語』『清里たまご旭』『明野のたまご』などのブランドで販売してきた。
 同社では、付加価値を付けた山梨県ならではの卵を作ろうと、赤ワインの醸造工程で出る県産のブドウ搾りかすに着目。ブドウや赤ワインにはポリフェノールの一種である「レスベラトロール」が豊富に含まれ、「レスベラトロール」は長寿遺伝子を活性化する働きがあるほか、動脈硬化、アンチエイジング(抗加齢)作用などにも効果があることが知られている。同社では、ブドウ搾りかすに、きな粉や山梨県産の飼料用米など数種類の自然食品を加えたオリジナル発酵飼料を作り、飼料に混ぜて給与することで『ワインたまご』を開発。味香り戦略研究所(東京)の分析では、卵100グラム当たり37ミリグラムのポリフェノールを含んでいる。
 標高850メートル以上に立地する明野浅尾原農場は、ヨシダエルシス梶i吉田卓司社長―本社・和歌山県御坊市)が工事総元受となって2014年6月に着工した。成鶏舎は木造ウインドレス4棟で、真ん中に仕切り壁を入れて1棟2室とし、1室は直立4段ケージで7500羽、全8室で6万羽収容となっている。
 産卵した卵は、ボタン操作によってコンベアで集卵棟に運ばれ、ファームパッカーで集卵するが、コンベア上の卵カウンターで卵の数を計算し、集卵スピードは自動的に変更するため、効率よく集卵できるほか、破卵の減少にもつながる。
 各ケージ下のベルト上の鶏ふんは、鶏舎後方に設置されている除ふん機で集められ、コンベアで鶏舎の外に自動排出されてダンプに積み込まれ、堆肥場(コンクリート壁による大小21槽)に持ち込まれる。
 落成式であいさつした野社長は「27歳の時に山梨に出てきて今年で45年。この間、いろいろのな方々のお世話になって今日がある。今回の明野浅尾原農場の建設についても、北杜市の誘致、地権者の協力、日本政策金融公庫甲府支店の融資提供などを受けてできた」と、関係者一人ひとりとの交わりを紹介するとともに、こうした引き立てによって26年度『県政功績者』として表彰されたことに感謝。そのうえで「これからは山梨県のために恩返しをしたい」などと述べた。
 来賓を代表して白倉政司北杜市長、功刀光紀(公社)山梨県畜産協会会長、清水政治浅尾原財産区管理会会長が祝辞を述べた。
 白倉市長は「北杜市の農業は安全・安心、日本の台所をモットーに取り組んでいるが、地方創生の中で、ハイチックが北杜市で農場建設を決断し、落成したことは大変うれしく、市としても連携して頑張っていきたい」と激励。
 功刀会長は、長年にわたる野社長との付き合いを紹介し、「艱難辛苦の連続であったろう養鶏業界の中で、卓越した先見性と実行力で今日を築き、山梨の畜産を支えるハイチックが『ワインたまご』に託してさらに頑張ってほしい」とした。
 清水会長は「新農場の落成は新たな雇用の創出につがる。さらなる発展を期待する」と述べた。
 ヨシダエルシスに野社長から感謝状が贈呈され、祝電披露の後、山梨県西部家畜保健衛生所の鎌田健義所長の発声で乾杯し歓談した。この間、工事報告や来賓スピーチ、万歳三唱などもあり、野善智ハイチック専務取締役のお礼の言葉で散会した。
 【完成した明野浅尾原農場(上)、直立4段のヨシダエルシスのケージで生産する『ワインたまご』(中)、ハイチックで生産するブランド卵(下)』



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