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第5回「いいたまごの日」エッセイ大賞作品 「祖母と私の合作、山鳥の巣たまご」 神奈川県・渡邉英子さん

2014.11.15発行
 両親の田舎は山形にある。出羽三山がそびえ立ち、最上川の急流が折れ曲がっている。私の子どもの頃、父は海上保安庁に勤めていて、公休があっても、実際には休むことはできなかった。そのため、田舎には二度程しか行った記憶がない。
 小学校三か四年生の時の夏、やっと祖父母に会いに行った。当時は建って百年を軽く超す、茅葺の屋根で、中は囲炉裏の煤で燻された太い梁が印象的だった。大きな囲炉裏には、山菜汁がたっぷりと入っている鍋がつるされていて、川魚が棒に刺さって立てかけられている。囲炉裏の中はおいしい宝がたくさん隠れていた。
 目の前でお餅をついてくれるのが、お祝いのしるしだ。見た事もないきのこがどっさりと入った山菜汁や、エゴマのお餅など、美味しい物が並んだ。
 祖母は料理上手だった。現在八十六歳になる父は子どもの頃、ライスカレーを食べていたそうだ。料理の本も、よく見ていたらしい。
 私はまたお餅かと、少し飽きて来た時、祖母が、「鳥の巣だよ」と、木の蔓で編んだかごを、大事そうに持ってきた。私は「えっ!見せて」と、のぞいた。揚げた春雨が真白くふんわり敷き詰めてあって、上にはフライしたゆで卵が、こんもりと乗っていた。私はぱりっとした春雨と卵を皿に取り、卵にはケチャップ、春雨にはソースをかけて食べた。五十年近く前の事だ。
 今回私は、それに手を加え、亡くなった祖母との合作料理を作った。黄身が少し固まったくらいの小さなゆで卵を、酒を少々加えた味噌床に入れて、三日間置く。三日目に、圧力鍋で、メイクイーンとたっぷりのにんじんを蒸し、少なめのマヨネーズと、同じくらいの味噌で、固めの特製ポテトサラダをつくり、全部をつぶす。ハムなど、他の物は入れない。揚げた時、ばらばらになってしまうからだ。取り出した卵を、サラダで包む。高温の油で一気に揚げて、おばけになった春雨の油をきっておく。次に少しさめた油で卵を揚げる。重量があるので、浮いて来ないから注意する。色づいたら、祖母のように盛り付けて終わりだ。味噌漬けゆで卵が中まで味がしみ込んでいて、それとサラダの組み合わせは、絶品。熱々が食べたいところだが、冷やして食べる方が私は好きだ。余計なものはかけないで、単純に味噌と卵とサラダの組み合わせを味わう。お弁当に最適だ。豪華な卵に変身。祖母から「私の卵を工夫してごらん」と、課題を出されたようだ。

「祖母と私の合作、山鳥の巣たまご」
【材料(4人分)】
なるべく小さい卵…4個
味噌…………………容器に卵がかくれるくらい
酒……………………大さじ2〜3

春雨…………1袋
じゃがいも…中3個
にんじん……大1本
マヨネーズ…小さじ2
味噌…………マヨネーズと同量
そのほか彩りで季節の野菜を添える

【作り方】
○下ごしらえ
 ・容器にたっぷりの味噌を入れ、酒を少し足して、よくかきまぜ、味噌床をつくっておく。
 ・3日前にやや柔らかいゆで卵を作って、からをむき、味噌床に入れ、冷蔵庫で保存し、味をしみ込ませる。
 ・3日後、じゃがいもを半分に、にんじんを縦半分に切って圧力鍋で5分間蒸す(鍋で水からゆでると、水分が多くなってしまう)。
 ・じゃがいもとにんじんの皮をむき、つぶす。そこにマヨネーズと味噌を入れて、よく混ぜ合わせる。
 ・卵を、味噌床から取り出す。

 (1)卵を均一になるように、特製ポテトサラダで包み込む。厚さ2〜3ミリ程度。
 (2)衣をつける。コロッケを揚げる要領で。
 (3)春雨を、高温の油で一気に揚げる(紙にとって、油抜きをする)。
 (4)卵の形を整えて、まわりを固め、少しさめた油でむらのないように、色よく揚げる。
 (5)できればかご、あるいは大きめの皿に、春雨を敷いて、その上にくずれないようにできたての山鳥のたまごを乗せる。
 (6)彩りでトマト、青しそなどの季節の野菜を添える。
 取り皿にソースを入れ、春雨は手で割ってつけて、温かいうちに、パリパリとたべる。卵はそのままどうぞ。



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