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トウモロコシと大豆の生産量 米国産は史上最高予想維持

2014.06.25発行
 米農務省が6月11日に公表した世界農産物需給予測月報によると、14/15穀物年度(14年9月〜15年8月)の米国産トウモロコシの作付面積は前年度比370万エーカー減の9170万エーカー、1エーカー当たり単収は6.5ブッシェル増で史上最高の165.3ブッシェル、生産量は1000万ブッシェル(約25万4000トン)増で史上最高の139億3500万ブッシェル(約3億5397万トン、トウモロコシ1ブッシェル=約25.4キログラム)、期末在庫は5億8000万ブッシェル(約1473万トン)増の17億2600万ブッシェル(約4384万トン)、期末在庫率は4.5ポイント改善し12.9%。いずれも前月予想を据え置いた。
 春先の大寒波でトウモロコシの作付け遅れが懸念され、大豆への植え替えも進むとみられていたが、5月中旬から好天に恵まれたため、特に主産地のコーンベルトでこれまでの遅れを取り戻す勢いで作付けが進み、6月初旬には、ほぼ平年並みの作付状況にまで回復した。
 生産量は今後の天候次第だが、6月時点のコーンベルトの生育状況は07年以降では最も良いとのこと。1ブッシェル当たり平均農家販売価格は、前年度の4.45〜4.65ドルより0.6〜0.1ドル安い3.85〜4.55jの予想。
 世界のトウモロコシ生産量は、前年度比77万トン減の9億8112万トン、輸出量は864万との減の1億1552万トン。
 ブラジルの生産量は200万トン減の7400万トン、輸出量は50万トン減の2000万トン。アルゼンチンの生産量は200万トン増の2600万トン、輸出量は250万トン増の1600万トン。政情不安に陥っているウクライナの生産量は390万トン減の2700万トンの予想だが、高単収の輸入ハイブリッド種子の導入が増えているとして前月予想からは100万トン増えた。輸出量は前月予想と同じ前年度比400万トン減の1600万トン。
 米国産大豆の作付面積は前年度比500万エーカー増の8150万エーカー、単収は1.9ブッシェル増の45.2ブッシェル、生産量は3億4600万ブッシェル(約942万トン)増の36億3500万ブッシェル(約9893万トン、大豆1ブッシェル=約27.2キログラム)でいずれも過去最高の予想値。期末在庫は2億ブッシェル(約544万トン)増の3億2500万ブッシェル(約884万トン)、期末在庫率は5.7ポイント改善し9.4%。農家販売価格は、前年度の13.1ドルより3.35〜1.35ドル安い9.75〜11.75ドル。
 米国産大豆ミールの生産量は前年度比29万トン増の3695万トン、輸出量は27万トン減の1016万トン。トン当たり平均価格は、前年度の約535ドルよりおよそ144〜100ドル安い約391〜435ドル。
 世界の大豆生産量は前年度比1620万トン増で史上最高の2億9999万トン、輸出量は130万トン増の1億1233万トン。世界の大豆ミール生産量は747万トン増の1億9610万トン、輸出量は300万トン増の6476万トンと予想している。



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