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鶏舎や堆肥舎などに被害 今後の生産計画に影響 関東甲信と東北の大雪

2014.02.25発行
 2月14日から16日に、関東甲信から東北にかけて降った記録的大雪で、採卵鶏の開放鶏舎や堆肥舎の倒壊、ブロイラーでは、空舎となっていた鶏舎の倒壊が数多く聞かれるほか、管理者不在や停電などによる鶏の死亡、エサ不足による生産性の低下も伝えられる。被害の全容はまだ明らかではないが、鶏卵、ブロイラーとも需給が緩み始めていたため、当面の相場への影響は少ないとみられる。

 2月8〜9日の大雪に続き、14〜16日の積雪は、山梨県の甲府や河口湖、長野県の軽井沢、群馬県の前橋、草津、埼玉県の熊谷、秩父などで観測史上最高を記録。孤立状態となった市町村が続出した。交通機関は、新幹線などの鉄道だけでなく道路の除雪も間に合わず、各地の幹線道路や高速道路上でも車が立ち往生し、大渋滞が発生した。
 山梨県下のスーパーやコンビニの商品棚には、卵に限らず商品が全くない状態になったことが報道されたが、首都圏でも野菜の入荷が少なかったり、前日まであったブランド卵がなくなるスーパーが多くみられた。
 雪の重みで、各地のビニールハウスなどの倒壊が相次ぎ、イチゴや野菜などの被害が大きく報じられているが、養鶏関係でも鶏舎の倒壊などの被害がみられる。
 【採卵鶏】山梨、長野、静岡、埼玉、群馬、神奈川、千葉、東北などの小規模で古いタイプのヒナ段・開放鶏舎や、比較的簡易な建物が多い鶏糞堆肥舎で、倒壊や一部破損が多く、空舎となっていた鶏舎が潰れた例も各地で散見される。
 ウインドレス鶏舎でも、水分を含んだ雪の重みで倒壊したケースのほか、停電や、管理者が農場に近づくことができないために鶏を死なせてしまった事例が出ている。被害は九州や中四国などの一部でもみられる。
 GPセンターなどの建物被害は比較的軽微のようだが、物流網の寸断による、農場からGPへの卵の集荷、各スーパーや販売先への出荷がストップして滞貨となっているところもある。
 鶏卵相場は、年末年始の消費を支えていた業務・加工筋の需要が一巡し、東京市場でも大雪前には滞貨玉が出始め、いつ下押しに転じてもおかしくない状況になっていた。すでに荷余り感が強まっていた西日本では、17日に名古屋、大阪、福岡の各市場で下げている。東京も大雪被害で値下がりは若干先延ばしになったが、結局は西の動きに追随しなければならなくなるとみられている。
 【ブロイラー】ブロイラーでは、鶏がいる鶏舎が倒壊したり半壊した例は少ないが、群馬、山梨、長野や、主産地の東北では、空舎となっていたものを中心に倒壊、半壊が報告されている。このほか、農場の停電や換気不良による鶏の事故死や、処理場への出荷羽数や従業員が減少したため計画通り処理ができない状況などが報告されているが、道路などのインフラの復活とともに、問題も徐々に解消に向かっている。
 ブロイラー鶏舎の倒壊が、当面の鶏肉需給に及ぼす影響は少ないとみられているものの、先行きのひな導入ができなくなるため、生産計画も抑制されてくるのではないかと心配する声が多い。



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