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低迷続く鶏肉相場 消費増でも高い在庫水準

2012.06.05発行
 昨年末から鶏肉相場の安値が続いている。輸入品を中心とした高い鶏肉の在庫水準と、国内生産も順調であるためで、相場が底を打って反転するのは、「輸入品の減少傾向がはっきりするまでは無理」との見方が強い。

 から揚げブームなどで家計調査の1人当たり鶏肉購入量は昨年12月から2ケタ台の伸びを示しているが、4月の相場(日経・東京の月平均)はもも肉が570円(前年比17.5%安)、胸肉は170円(同37.8%安)、もも・むね合計は740円(同23.2%安)で、5月もほぼ横ばいで低迷したまま。昨年増加した輸入鶏肉は、今年に入って前年並みで推移しているものの、在庫は3月末で前年同期比43.6%増。鶏肉調製品も増加を続け、1〜3月累計で10%増。加えて国内生産も10%近い伸びを続けているため、供給過剰状態になっているとみられる。
 日本食肉輸出入協会の輸入見通しでは、4月は前年比約19%減の3万2700トンとなるが、5月は4月をかなり上回り、6月は5月を大幅に下回るものの、輸入量全体では横ばいとの見方。
 (般社)日本食鳥協会の調査した生産・処理の3か月動向では、前年比の処理重量は5月10.4%増、6月4.8%増、7月3.6%増と増加が続く見通し。
 鶏肉と競合する豚肉は、生産量、輸入量が減少気味に推移し、相場も上昇傾向に転じているが、鶏肉相場が底を打ち、反転する見通しは立っていない。
 5月30日に開催の日本食鳥協会理事会で報告された鶏肉の需給見通しの概要は次の通り。
 生産加工部会=生産は順調だが、販売不振、相場低迷が続いている。特にむね肉がなかなかはけず、この状態が年末まで続くとなると不安であり、むね肉対策が最も重要になる。販売単価も上がらずどうしようもない。何か対策を、との意見もあった。
 荷受部会=5月に入って、特にもも肉の荷余り感が強い。荷受各社は冷凍に回さないために、加重平均から100円〜150円下げ、量販店で特売を実施し、なんとか捌いている状況。関西でも400円台前半の投げ物が横行しているとの話もある。
 一方、むね肉は、増体が良いため量販店ではやや荷余り感となっている。冷凍に回すと価格次第だが、加工原料用として順調に動いており、若干不足感もある。
 輸入物は、3月末の在庫が11万5000トン〜12万トン弱。4月の入荷量は少なかったとはいえ、今後も3万トン〜3万5000トンくらいは入ってくると見込まれるため、喧怎gン超の在庫は続くとみられる。このため、国産もも肉の冷凍物の売り場はないのではないか、と不安視する意見もあった。
 小売部会=昨年の震災後の3〜5月と、今年の同時期を比べると、売り上げベースでは5%前後、極端なところでは2割程度落ちている地域もあった。ただ、利益率は5ポイントほど上がっている。



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