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消毒剤「グルタ―Z」寄贈 日本全薬工業とヤシマ産業

2004.04.05発行
 79年ぶりに国内で発生した高病原性鳥インフルエンザは、終息に向かいつつあるものの、養鶏現場では今度は、いつ、どこで発生するか、戦々恐々としている。
 動物薬メーカーの日本全薬工業(株)(本社・福島県郡山市)とヤシマ産業(株)(本社・神奈川県川崎市)は、発生に伴う養鶏産業の窮状に、いささかでも役立ちたいとして方策を検討した結果、消毒剤「グルタ―Z」5リットル入り400缶(約1,000万円相当)を、(社)日本養鶏協会を通じて、京都の発生地域・半径30km内の5家畜保健衛生所(京都4、大阪1)と、愛知、兵庫の関係先に寄贈した。
 養鶏現場では、鳥インフルエンザ対策としてウイルスが農場に侵入しないよう(1)ウイルスに感染している鶏を導入しない(2)ウイルスに汚染された器材、車両、卵ケースなどを持ち込まない(3)人の衣服、手、長靴などを介して持ちこまれないようにする(4)野鳥が鶏舎に出入りできないようにする――などの対策に取り組んでいるが、その基本はまず消毒である。
 インフルエンザウイルスは、表面がエンベローブと呼ばれる壊れやすい膜で覆われているため、次亜塩素酸ナトリウム液、アルカリ液、ホルムアルデヒド液、クレゾール液、逆性石鹸液などの一般の消毒薬が有効である。寄贈を受けた関係先では、使用方法の説明を受け、さっそく消毒作業に使い、喜ばれている。



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