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好調な鶏肉需給動向 むね肉消費の伸びが堅調な需給を支える 食鳥協理事会

2017.06.15発行
 (一社)日本食鳥協会(佐藤実会長)は6月7日に平成29年度の第1回理事会を開き、第57回定時総会の日程と上程する議案を了承した。定時総会は6月21日午前10時45分から、東京都港区の浜松町東京會舘で開く。
 理事会の冒頭あいさつした佐藤会長は「国産鶏肉の最近の動向は、好調を通り過ぎるくらいに良い状態が続いている。業態によっては、特に小売りでは品物があまりなくて大変だという面はあるが、生産加工は長年このような状態が続いている。これは業界の方々がこれまで一生懸命に尽力していただいた成果である。むね肉の評価やメニューの浸透が図られて定着・拡大している。
 皆さんはこの業界に長年携っているため、過去の苦しい時代を忘れていないと思うが、今後の数年間については、昔の苦しい時代に戻ることはないのではないかと勝手に思っている。背景には牛肉も高いままだし、豚肉もある程度の出荷頭数はあるが良い値段で推移している。輸入品の動向もTPP発効の雲行きは怪しいし、差額関税制度そのものが残っているため、輸入豚肉が鶏肉の対抗馬になる可能性はあるが、いろいろな要素を踏まえても、国産鶏肉については今後も良い状況が期待できると思う。
 我々としては、この状況を黙って見ているわけにはいかないため、様々な活動を継続することによって、業界がますます繁栄するように進めていきたい。新需要送出などの事業で、鶏肉の良さをいろいろな角度から分析した結果も出ている。イミダゾールジペプチド以外の効用についても、販促ツールなどで訴えて消費の拡大につなげるような活動を実施したい」などと述べた。
 各部会からは、鶏肉の需給動向について次のように報告された。
 ▽生産加工部会=4〜5月の数字を見ると、生産は非常に順調と言える。USチャンキーの供給がほぼ終息に向かっていることが、育成率などに影響している気がする。コッブも新品種にこれから切り替わるが、以前からコッブのファンであるインテ以外にも広がりをみせている傾向がある。平均体重は3.0〜3.2キログラムで、なかには月間平均3.41キログラムのインテもあり、時代を先取りしているのかもしれないと感じた。チャンキーもUKに戻りバージョンアップして、要求率も農場単位では1.5を切る数字も出てきている。農場のオペレーションによって、さらに良い成績が出る可能性があり、よりシビアな取り組みが求められる。
 ▽荷受部会=5月中旬から全体的に好調であるが、もも肉は少しブレーキがかかり、年末向けへの凍結に回っている傾向がある。全体的にはむね肉、ささみ、手羽元、手羽先、内臓も含めて順調である。もも肉も凍結と言ったが、骨付きももに回すことも含めて何とか消化して不足感がある。ただ、年末のローストレッグはややダウントレーディングかなと思う。
 むね肉はフレッシュの段階で消化されており、加工向けには大幅に不足している。秋や年末の加工品への仕向け量としては相当ショートすると見込まれており、対応に苦慮している。
 量販店は牛肉、豚肉が高値ということで、売り場を見ても鶏肉のスペースが広がっており、特売商品としても扱われて動きも良い。副産物の手羽元、手羽先も不足している。特に手羽元は販売価格が少し下がっているものの、通年で特売を組む傾向になっている。
 相場が高いと銘柄鶏や地鶏に割安感が出るが、相場が下がると割高感が出て販売で苦戦する。
 運賃の値上げの話もあり、お中元やお歳暮も含めて運賃の負担がこれから出てくる。特にお歳暮では商品の規格や内容量などを見直す必要があると思う。
 ▽小売部会=業務卸では、鶏肉を扱う店舗が増えており、閉店してもすぐに新たな店ができて競合が激しいため、鶏肉の全体量としては増えているが、1店舗当たりの売上高は落ちている。新規の店舗を獲得できているところは売上高を伸ばしているが、鶏肉専門店以外から納品される場合もあり、なかなか苦戦している。ラーメン店では以前よりもあっさり系の鶏ガラを使う店舗が増えており、セカンドメニューとして手羽元やむね肉を使ったから揚げも増えている。おでん屋でも鶏スープを使用している。
 人手不足によって、飲食店ではアルバイトでも作れるようなメニューが増え、半製品などのオーダーが増えている。焼き鳥串の注文には対応できていない。休日が増えているため、都心は悪く、郊外は好調。ホテル向けは地産地消が求められる。
 小売りは、4月は比較的涼しくて個食鍋なども動いていた。花見需要は例年より1週間遅れたが、平均的であったものの、単価は落ちた。ゴールデンウイークは前半は悪く、後半は良かった。連休明けは生肉、加工品とも好調である。生肉は銘柄鶏も含めてブロック肉の動きが良くないが、パーツ関係のささみ、手羽元、手羽先、砂肝は動いている。半製品関係、特にチキンカツ類が非常に売れている。
 加工品はむね肉を使ったアイテムが増えて売れている。ターミナル駅の大型店やショッピングセンターはゴールデンウイークもあり動きは良かったが、郊外の店舗は売り上げが厳しかった。お金を使う時は使い、そうでない時は切り詰めるという消費者の動きが強い。
 ブラジルの影響はかなり薄まり、もも肉とささみの動きは今ひとつだが、むね肉、ささみ、手羽元、手羽先、砂肝については動いていて、品不足のところもある。こにくは全くない。
 ▽種鶏ふ卵部会=え付け動向は、各社とも増羽傾向が非常に強いと感じており、特に来期、再来期といった2年後に向けての増羽計画という印象を受けている。ただ、農場の建設は遅れているため、処理場の処理能力や農場の回転数を上げて来期に突入するのではないか。それへの対応に向けて我々も準備しているが、ひなを運ぶ専用トラックが発注から1年後に納品されるなど、今後もトラックの納車が長くかかると言われている。運転手が足りないため、社員にも大型免許を取るように指示しているが、マニュアル車を運転できない若い人が多い。
 ひな需給は、現在も7月まで綱渡り状態で不足している。3月に在庫を吐き出した感があり、この3か月間はジュニア卵がかなり投入されたと聞いている。USチャンキーの受精率が大きなカギを握っているが、年末に向けてUKチャンキーの生産も始まっており、この成績が良ければ今年の年末は回るのではないかと予想している。昨年もそうだったが、相場が高い年は6月、8月、11月に入雛が多い傾向があり、計画以上のオーダーが来る時がある。このような流れを読みながら、年末の納品に関して支障を来たさないように情報を共有していきたい。
 IB(鶏伝染性気管支炎)の被害が非常に多く、孵卵場でもワクチンへの問い合わせや、株の変更などが多くなった。この病気がまん延するとコマーシャルの生産性に大きく影響するため、何らかの情報を提供していく必要があると思う。

【定期総会議案を了承し、各部会からの需給動向を報告した日本食鳥協会の理事会】



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