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新たに飼料添加物に認められたバチルス・サブチルスJA−ZA株 

2017.04.25発行
 JA全農(東京都千代田区大手町1−3−1)グループが独自開発し、特許を取得した枯草菌(こそうきん)の「バチルス・サブチルスJA―ZK株(略称・JA−ZK株)が、農林水産省から飼料添加物として承認され、1月26日付の官報で公表された。
 枯草菌は、自然界に広く存在している細菌で「バチルス・サブチルス」の学名で呼ばれている。全農では、サルモネラ対策に有望なオリジナル菌株を収集する目的で、2000年から日本各地の土壌を採取して生菌剤菌株となる枯草菌の分離・同定、培養・集菌、乾燥・粉砕して粉末化し、飼料に混合してひなに給与して、サルモネラ増殖抑制効果を繰り返し調査。2007年に耐熱性に優れ、飼料の形態(クランブル、マッシュなど)を問わず使用できる枯草菌として実用化し、育すう用飼料『ZKミックス』に採用した。
 その後も、全農グループの飼料畜産中央研究所養鶏研究室、科学飼料研究所開発センター、家畜衛生研究所研究開発室で、有効データと安全性証明データを積み重ね、JA−ZK株の@効果が科学的に明らかA高い安全性を確認B使用する必要性が高い――ものとして飼料添加物に認められた。飼料安全法施行規則で定める「飼料が含有している栄養成分の有効な利用の促進」用途として使用され、腸内細菌叢のバランスを整え、生産性向上と安全・安心な畜産物づくりをサポートすることが期待されている。
 【表1】は、フラスコ内で実施した各種腸内細菌の増殖性に与える影響で、善玉菌の乳酸菌≠竢在菌の腸球菌≠ヘ、単独で培養した場合も、JA−ZK株と混合培養した場合も同じように増殖するが、単独培養では極めて高い菌数まで増殖する悪玉菌のサルモネラ・エンテリティディス(SE)≠竍病原性大腸菌≠ヘ、JA−ZK株と混合培養すると増殖が抑えられることを示している。
 JA−ZK株が悪玉菌の増殖を抑える理由について、全農の研究所では「追加試験を行なったところ、JA−ZK株と混合培養すると、共通の栄養成分を奪い合い、JA−ZK株との競争に負けた悪玉菌が、増殖に必要な栄養を得られずに衰えていったと考えられる。なお、善玉菌や常在菌がJA−ZK株と共存しても増殖できるのは、互いに異なる栄養成分を利用するためと考えられる」としている。
 【表2】は、サルモネラ・ティフィムリウム(ST)や同ハイデルベルグ(SH)が検出された野外の育すう場(2〜3万羽/群)で、アウト後の鶏舎の洗浄・消毒やネズミ対策の徹底、CEテクトの給与、クリニック検査、従業員への飼養衛生管理教育を行ない、JA−ZK株添加飼料をひなに給与して、約30日齢と110日齢のサルモネラ陽性鶏群数と陽性率を見たもの。
 腸内環境の健康維持をサポートし、総合的な衛生対策を実施することで、インエッグ感染を起こし得るSTとSHだけでなく、育成期間中にサルモネラが一切検出されなくなり、清浄な若めすを成鶏舎に導入できるようになった。
 【表3】は、ブロイラー農場でJA−ZK株添加飼料を初生から出荷まで給与し、生菌剤無添加の飼料(その1、その2)を給与した対照区と成績の各項目を比較したもの。JA−ZK株添加飼料区は、いずれの対照区に比べて育成率、出荷体重とも上回り、飼料要求率が改善されている。
 また、このブロイラー農場では、サルモネラが濃厚に浸潤していたが、出荷後の鶏舎・飼育設備の洗浄・消毒の徹底、全農クリニック検査を実施し、JA−ZK株添加飼料を給与した鶏群からはサルモネラは検出されず、清浄鶏群として出荷できたとのこと。
 JA−ZK株を活用した育すう飼料『パワーチックZKシリーズ』や混合飼料『ZKミックス』についての問い合わせは、JAグループの農協、経済連、くみあい飼料の営業担当者へ。



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