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鶏卵相場「西高東低」続く 当面は「安定推移」の予想多い

2016.04.15発行
 3月の鶏卵相場(全農M加重)は、量販店や外食など各方面の需要が堅調に推移する中、西日本では小玉を中心にややタイトな需給が続いたことから、西高東低の展開が続き、東京は前年同月比4円安の215円、名古屋と大阪は5円高の220円、福岡は5円高の210円となった。今後については、生産量の増加や大玉の荷余り感などはあるものの、学校給食の再開や大型連休などの行楽需要もあるため、当面はおおむね安定した相場展開を予想する関係者が多いようだ。

 3月の相場を支えた要因は、量販店の特売やハンバーガー、牛丼、うどんなど大手外食チェーンでの卵を使った季節メニューの展開、外国人観光客の増加など。即食・簡便ニーズの高まりから、小玉を中心とした中食・総菜向けの加工卵需要も堅調に推移した。これらの要因は、5月まで上伸傾向が続いた前年同期にもみられたもの。
 西高東低≠フ相場が続いているのは、九州など西日本では加工筋の小玉の引き合いや、粒単価の安い小玉を求めるディスカウント店などの需要、前年のえ付け減などが重なり、小玉を中心にタイトな需給が継続しているため。このような西日本の需給状況に支えられて、東日本でも全体的に需給が均衡し、もちあいが続いたとみられる。
 4月については、11日に大阪と名古屋、福岡で大玉安となったが、西日本では小玉を中心にタイトな需給が続いている一方、割卵向けなどの「大玉の引き合いが弱い」との指摘が各地で出ているため、「動いてもサイズ間調整にとどまる」との見方が強い。
 東日本については、販売現場から「飲食店関係で売れ行きが鈍い」との声が聞かれ、生産も徐々に増加するとの見通しから、一時的に弱含む局面もあるとみられていたが、例年、学校給食の再開やゴールデンウイークの行楽需要などが卵価のけん引材料になるほか、家飲み需要≠ノ対応した総菜など中食向けの加工卵需要も引き続き好調とされる。こうした情勢から、当面はもちあい圏で推移し、大型連休前に上昇するような展開を期待している関係者が多いようだ。
 ただ、後半については、今年2月のえ付けが前年比4%増となり、東日本を中心に増産傾向が表れているなど、例年のような値下がりを懸念する見方も強い。
 輸入卵についても、ブラジル産殻付卵は、輸入開始から半年が経ち契約期間が切り替わるなどの要因から減少が見込まれているが、米国では昨春のAI発生から約1年が経ち、米国農務省(USDA)統計による3月1日現在の採卵鶏飼養羽数は前年比97%の2億9900万羽まで回復。同省による全米の殻付卵(ラージサイズ)平均相場(4月1日までの5日間平均)は48セントに下落したほか、米国に輸出している欧州の卵価も下がり気味とのこと。
 これらの要因から、今年後半については国内外からの供給が増え、先々の需給緩和が懸念されるとの見方も出ている。



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