近畿大と町工場が特殊卵開発でコラボ 『近の鶏卵』高島屋などで発売

近畿大学薬学部(大阪府東大阪市)と、東大阪の町工場、㈲マシン・メンテナンス・サービス(石原祥光社長)は1月7日に、低コレステロールの特殊卵『近の鶏卵』を発売したと発表した。
『近の鶏卵』は、近畿大学薬学部の多賀淳准教授が、酸素などの気体を除いた「エアレスウォーター」(脱気水)の製造装置などを販売するマシン・メンテナンス社から受けた研究依頼をきっかけに開発。
脱気水の有用性を探る研究の中で、脱気水を採卵鶏に給与すると卵黄のコレステロール含有量が減少することが分かったため、4鶏群(1群5000~1万羽)から無作為に10個の卵を採取し、第1鶏群については月1回、4か月間にわたりコレステロール含有量を測定した。
脱気水は一旦、タンクに貯め、チューブで外気に極力触れないようケージに送り、ニップルで給与。脱気水を投与した鶏群では、非投与群に比べて卵黄中コレステロール含有量が10~15%程度、日本食品標準成分表(七訂)などの表示量との比較では25%以上少なくなった。
現在は、高島屋大阪店、東大阪市の物産観光センター「まいど!東大阪店」、通信販売などを通じて販売している。6個入り税込み648円。

コメントを残す