殺菌液卵の輸入を許可 メキシコの承認工場 農水省

農林水産省は7月29日付で、メキシコの養鶏主産地、ハリスコ州の液卵工場(アビベル・デ・メキシコS.A.DEC.V.)からの加熱殺菌液卵の輸入を承認した。
メキシコからの要請を受け、農水省の担当者が今年3月に現地の2工場を調査し、基準などに合致していることから承認したもの。残りの1工場も近々承認される見通し。
両国間で定めた家畜衛生条件(仮訳、動物検疫所ホームページに掲載)には、「60度C以上で3.5分間以上」を加熱処理と定義する旨などが記載されているほか、AIやニューカッスル病が発生していない農場で生産されたものなど、卵の清浄性に関する諸条件を検査証明書に記載するようメキシコ当局に求めている。
メキシコでは2012年から2013年にかけて、ハリスコ州を中心にH7N3型AIがまん延し、約2000万羽を殺処分したほか、対応にAIワクチンを使用した。その後もAIは終息せず、今年も高病原性のH7N3型や低病原性のH5N2型などが発生しているため、同国からの殻付卵や生きた家きん、家きん肉などの輸入は停止しており、殺菌液卵のみの輸入を承認したもの。

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