グランプリは成田晴香さん(北海道・東北エリア代表)の『ふわ玉』に たまごニコニコ料理甲子園決勝大会

「たまごニコニコ料理甲子園」決勝大会は6月11日、IPPS会場内の(一社)日本卵業協会ブース前で開かれ、全国の都道府県予選とエリア予選を勝ち抜いた6チーム11人が自慢のアイデアたまご料理を披露した。
同大会は“卵を1日2個食べよう!!”と訴える日卵協の鶏卵消費促進活動『たまごニコニコ大作戦』の一環として実施。出場者は3チームずつ2グループに分かれ、多くの観客や審査員の前で調理を実演した。
最初は緊張もみられたものの、料理をつくり始めると、司会の“たまごタレント”ゆかりさんのインタビューに応じて笑顔をみせたり、手早い調理やきれいな飾りつけで会場を驚かせるなど、それぞれ存分に腕を発揮。
各エリアの鶏卵関係者らも地元チームの“応援団”となって大きな声援を送るなど、出場者と観客がともにイベントを楽しんだ。
作品の評価は、審査委員長の馬場昭人日卵協会長、審査員の渡邊乾二岐阜大学名誉教授、小川宣子中部大学教授、料理研究家の牧野直子さん(管理栄養士、スタジオ食〈くう〉代表)、たまご応援ソング「たまごのコンパ」作詞者で主婦代表の了咲真己さんの5人に、来場者の投票も加えて実施。
複数の作品が同展で並ぶなど大接戦となったものの、初代グランプリには北海道・東北エリア代表の成田晴香さん(青森県立弘前実業高等学校)の創作たまご料理『ふわ玉』が選ばれ、賞状などのほか副賞として賞金10万円と“たまご1年(730個)分”のたまごギフト券100円券が贈られた。
準グランプリは、九州・沖縄エリア代表の高橋毅さん(福岡県)の『日の出富士卵かけご飯』が獲得。副賞として賞金5万円と“たまご半年(365個)分のたまごギフト券が贈られた。
中国・四国エリア代表チーム「坂出第一高等学校」(代表=宮本颯さん、香川県)の『オリーブと香草風味のミートパイ~スコッチ風~』は彩(いろどり)賞、近畿エリア代表チーム「まきまきsisters」(代表=小出夏美さん、兵庫県)の『エッグスティック』は栄養満点賞、関東エリア代表の星野美幸さん(東京都)の『ぱりふわとろ~り親子包み』は美味(デリシャス)賞、北陸・東海エリア代表リーム「ハンプティ・ダンプティ・パンプティ」(代表=北出真奈美さん、福井県)の『あけてビックリ!!ふわふわ卵鍋』はアイデア賞に選ばれ、それぞれ記念品や賞状などが贈られた。
グランプリの成田さんは「まさか自分が取ると思っていなかったので、本当にありがたいと思いました。これからも、卵を毎日2個食べたいと思います」と笑顔で“約束”。好評で牧野直子さんは『ふわ玉』について「卵白、卵黄そして全卵と食感を変え、また見た目も驚きのある仕上がりとなっていた」と高く評価した。
表彰式の冒頭、主催者を代表して松本邦義日卵協副会長(同協会ヤングミーティング代表幹事)は「決勝大会の代表は、全国の応募総数約700作品の中から選ばれた、いずれも素晴らしいレシピである。皆さんがこのレシピを活用して、卵をもっと愛し、楽しみ、おいしく食べ、さらに日本中や世界中に広めていただけるようになればと願っている」とあいさつ。
馬場昭人審査委員長は、日卵協が現在取り組んでいる『たまごニコニコ大作戦』について「1913年にロシアの学者が草食動物のウサギを使った実験で『コレステロールを摂ると血中コレステロール濃度が上がる』と言った100年後の2013年、米国心臓学会が食べ物で血中コレステロールが上がるとの証拠が見当たらないことから『コレステロールの摂取制限を設けない』と発表した。それから2年後の今年、日本の厚労省もコレステロールの摂取目標量を示さない食事摂取基準の運用を始めた。
500人に1人ほどと言われる家族性高コレステロール血症の方々を除けば、卵は何個食べても問題ないことは、鶏卵業界では以前から常識であり、私の母親にも10年ほど前から“年を取ったら卵は1日2個食べないと”と言って食べさせているため、いまだに元気にしている。
ただ、一般消費者の方々の認識は、まだまだということであるため、これからはじっくり消費者の方々に浸透していくような消費促進活動を進めていくべきだと感じている。
本日は本当に多くの皆様のご協力によって、これだけのコンクールができた。感謝申し上げるとともに、今後とも皆様の絶大なるご協力とご理解をいただきながら活動を進めていきたい」と述べた。
【グランプリ作品の『ふわ玉』(上)、笑顔でインタビューを受ける成田晴香さん(中)、最後はスタッフ全員と決勝出場者で“たまニコ”記念撮影(下)】

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