羽数1.1%増、重量2.2%増 平成26年の肉用若鶏処理

農林水産省が5月29日に公表した平成26年の食鳥流通統計によると、肉用若鶏(ブロイラー)の処理(出荷)羽数は前年比1.1%増の6億6103万羽、処理重量(生体)は2.2%増の194万6449トンと増加した。その他肉用鶏(3か月齢以上の地鶏や銘柄鶏など)の処理羽数は0.5%減少したが、処理重量は0.7%増加。成鶏(廃鶏)の処理羽数は1.3%増、処理重量は5.6%増となった。

肉用若鶏
平成26年の1年間に食鳥処理場で処理された肉用若鶏(ふ化後3か月齢未満のブロイラー)の全国の処理羽数(生体)は6億6103万羽で前年に比べ1.1%増加し、処理重量(生体)は194万6449トンで2.2%増加した。
1羽当たりの生体重量は2.945キログラム(前年2.913キログラム)で1.1%増加した。
都道府県別の出荷羽数は、鹿児島県が前年比2.4%増の1億3281万8000羽(全体の20.3%)、宮崎県が2.6%増の1億2710万9000羽(同19.4%)、岩手県が1.2%増の1億990万3000羽(同16.8%)、青森県が1.2%増の4032万6000羽(同6.2%)、北海道が0.5%増の3463万5000羽(同5.3%)などで、上位5県で68.0%(前年66.7%)を占めている。

その他の肉用鶏
ふ化後3か月以上飼養する地鶏などの全国の処理羽数は、836万5000羽で前年に比べ0.5%減少し、処理重量(生体)は2万6517トンで0.7%増加した。1羽当たりの生体重量は3.170キログラム(前年3.131キログラム)で1.2%増。
都道府県別の出荷羽数は、徳島県が前年比4.3%増の204万7000羽(全体の24.3%)、兵庫県が9.6%減の85万3000羽(同10.1%)、宮崎県が12.7%増の69万3000羽(同8.2%)、愛知県が0.2%減の62万羽(同7.4%)、福島県が19.7%減の59万1000羽(同7.0%)などで、上位5県で57.1%(前年58.0%)を占めている。

成鶏(廃鶏)
成鶏(廃鶏)の全国の処理羽数は8735万9000羽で前年に比べ1.3%増加し、処理重量(生体)は15万5219トンで5.6%増加した。1羽当たりの生体重量は1.777キログラム(前年1.705キログラム)で4.2%増。
都道府県別の出荷羽数は、茨城県が前年比4.9%減の677万9000羽(全体の7.9%)、鹿児島県が9.0%減の580万8000羽(同6.7%)、千葉県が19.5%減の543万8000羽(同6.3%)、岡山県が1.1%減の441万4000羽(同5.1%)、愛知県が3.5%減の416万3000羽(同4.8%)で、上位5県で30.9%(同30.8%)を占めている。
処理羽数は、茨城県が12.6%増の2054万6000羽(全体の23.5%)、鹿児島県が3.3%増の1361万9000羽(同15.6%)、愛知県が8.5%増の866万5000羽(同9.9%)、青森県が2.2%増の578万5000羽(同6.6%)、福岡県が7.7%増の553万3000羽(同6.3%)の順。

食鳥処理場は508場
平成26年に食鳥を処理した処理場は508場で、前年の513場に比べ5場減少した。
種類別(1処理場で数種類の処理を行なっている場合があるため合計は処理場数と一致しない)では、肉用若鶏が159場で1場増、その他の肉用鶏が204場で5場増、成鶏(廃鶏)が258場で10場減少した。

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