世界の穀物生産量予想 トウモロコシ、大豆とも史上最高 配飼価格の値下がりに期待

米農務省(USDA)の穀物需給見通しによると、世界全体のトウモロコシ生産量は、前年度比0.1%増の9億8539万トン、大豆も7.3%増の3億469万トンの予想で、いずれも史上最高の見通し。米国産のトウモロコシ、大豆の生産量も史上最高が予想される中、シカゴ相場は、トウモロコシは3ドル台半ば、大豆も11ドル前後まで値下がりし、このまま推移すれば、10月以降の配合飼料価格の値下げが確実視されている。

米農務省が8月12日に公表した世界農産物需給予測月報(WASDE)によると、14/15穀物年度(14年9月~15年8月)の世界のトウモロコシ生産量は、ブラジルやウクライナなどで減少するものの、米国やEU、中国で増加するとして、前年度比0.1%(102万トン)増の9億8539万トンを予想。消費量は中国や旧ソ連諸国で増加するものの、EUで減少するため、1.8%(1724万トン)増の9億6867万トンになるとし、期末在庫率は1.44ポイント増の19.4%になると見込んでいる。
米国のトウモロコシについては、作付面積は前年度に比べ380万エーカー減の9160万エーカーだが、1エーカー当たり単収は8.6ブッシェル増の167.4ブッシェル、生産量は1億700万ブッシェル(約272万トン、トウモロコシ1ブッシェル=約25.4キログラム)増で史上最高の140億3200万ブッシェル(約3億5643万トン)の見通し。国内消費量は3000万ブッシェル(76万トン)増の117億1000万ブッシェル(約2億9745万トン)、輸出量は1億9500万ブッシェル(約495万トン)減の17億2500万ブッシェル(約4382万トン)、期末在庫は6億2700万ブッシェル(約1593万トン)増の18億800万ブッシェル(約4593万トン)、期末在庫率は4.8ポイント改善し13.5%の予想。
1ブッシェル当たり平均農家販売価格は、史上最高の生産予想を反映し、前年度の4.40~4.50ドルより0.85~0.25ドル安い3.55~4.25ドルの予想となっている。
世界の大豆生産量は、米国、ブラジルでの収穫面積の増加と単収の向上により、史上最高の前年度をさらに7.3%(2074万トン)上回る3億469万トンの見込み。輸出量は0.5%(59万トン)増の1億1332万トン。世界の大豆ミール生産量は808万トン増の1億9778万トン、輸出量は297万トン増の6442万トンと予想している。
米国の大豆の作付面積は前年度比830万エーカー増の8480万エーカー、単収は2.1ブッシェル増の45.4ブッシェル、生産量は5億2700万ブッシェル(約1434万トン、大豆1ブッシェル=約27.2キログラム)増の38億1600万ブッシェル(約1億385万トン)で、いずれも史上最高の予想値。輸出量を合わせた総消費量は1億7200万ブッシェル(約468万トン)増加し、期末在庫は2億9000万ブッシェル(約789万トン)増の4億3000万ブッシェル(約1170万トン)、期末在庫率は7.9ポイント改善し12.1%となり、農家販売価格は、前年度の13.0ドルより3.65~1.65ドル安い9.35~11.35ドルの予想となっている。
米国産大豆ミールの生産量は前年度比61万トン増の3782万トン、輸出量は9万トン増の1066万トン。トン当たり平均価格は、前年度の約518ドルより約143~99ドル安い約375~419ドルを予想している。
米国のトウモロコシ、大豆の生産量は、前回(7月)予想を上回るもので、シカゴ相場も下落。このまま推移すれば、10月以降の配合飼料価格の値下げが確実視されている。

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