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液卵殺菌装置で内覧会 卵の機能性を最小限に抑える 共和機械

2014.01.25発行
 共和機械(株)(友末琢磨社長―本社・岡山県津山市河面375)は去る12月11日、本社工場内にフランス・アクティニ社(本社・エビアン)製の液卵殺菌装置のテストプラントを設置したことから、取引先関係者を招いて内覧会を開いた。
 共和機械が昨年、日本総代理店となったアクティニ社製の代表的な液卵殺菌装置「OVOFLASHパストライザー」は、(1)最高74度Cでの高温殺菌(2)たん白質の凝固反応を回避する短時間の加熱(3)卵液を滞留させない毎秒5メートルの高速循環(4)熱伝導効率の高い電気加熱システム――などの特許技術を駆使した装置。殺菌対象への圧力負荷が少ないチューブラー方式で、全卵は最高74度C、卵黄は同67度C、卵白は同60度Cの殺菌温度に対応しながら、殺菌処理に伴う卵の機能性(結合性、乳化性、起泡性、食味性、結晶化制御)の低下を最小限に抑える構造となっている。
 処理能力は、全卵・卵白は1時間当たり1500〜6000リットル、卵黄は同500〜2000リットル。殺菌した液卵は最大で10〜12週間の長期保存が可能となる。
 装置は分解清掃を必要としないクリーニングプロセス(約1時間のクリーニング〈CIP〉と、121度Cでの高温滅菌プロセス〈SIP〉)を搭載し、(1)連続8時間以上の長時間運転に対応(2)最大で90%に相当する熱エネルギーを回収――などの特長も持つ。
 アクティニ社の中国支社、アクティニ上海のロイック・ロエック経営責任者は、日本の業務・加工用の鶏卵の比率が欧米に比べて高いことや、中国でも液卵工場への設備投資が進んでいることを説明したほか、アクティニ社製の液卵殺菌装置の世界での導入例について「欧州では毎時800キロ〜1.2トン級の液卵設備が主流であるが、東欧やロシア、南米、中国では毎時3トン未満の設備は主流でない。当社の事例で言えば、ロシアでは毎時20〜25トン、メキシコでは毎時20トンの大型の殺菌処理装置が稼働している」と紹介した。
 本社工場内に設置したテストプラントについて、友末琢磨社長は「アクティニ社製の液卵殺菌装置の中でも『OVOFLASHパストライザー』は極めて特徴的な装置である。わが社としては海外で広く認知されているにもかかわらず、これまで日本には導入されていなかった新しい技術を紹介することで、お客様の事業の躍進をお助けできればと考えている。
 今回はアクティニ社にお願いし、異なる温度帯とホールディングタイム(殺菌時間)で、少量の液卵でも殺菌処理できるテストプラント『ミニアクテジュール』を専用設計していただいた。いくつかの調整事項がまだ残っているが、これまでの社内テストでは、全卵で71度C、卵黄で68度C、卵白で59度Cでの殺菌処理が問題なくできることを確認している。最終的にはOVOFLASHに迫る72.5度Cまで殺菌温度を上げられる見込みであり、ホールディングタイムについても20秒単位で組み替えることができる。
 さらにこのテストプラントには、液卵の均質化を図るホモジナイザーが異なる圧力条件でテストできるように組み込んでおり、殺菌温度と時間、ホモジナイザーの圧力を組み合わせた、様々な条件の下で液卵殺菌のテストが可能である。
 アクティニ社製の液卵殺菌装置は、海外ではかなりの台数が稼働しているが、原料卵の品質や殺菌温度などの条件が日本と異なる場合は参考になりにくく、なによりもこの液卵殺菌装置の特長をより端的に理解していただく目的で、テストプラントを本社工場内に設置した」と説明した。
 本社工場内のラボにはpH計、糖度計、加熱乾燥式水分計、音叉振動式粘度計、電子天びん、標準温度計、オートクレーブ、クリーンベンチ、インキュベーター、恒温恒湿器、乾燥器、ミキサーなどの実験機器も常設し、殺菌した液卵の物性などをテストすることができる。
 友末社長は「最低50キロの液卵があれば殺菌テストが可能で、液卵の持ち込みも、プロセス全体の立ち合い検証も歓迎する。興味のある方にどんどん利用していただきたい」などと呼びかけた。
 問い合わせは共和機械営業部(電0868・26・6600)へ。
 【本社工場内に設置したテストプラント「ミニアクテジュール」(上)、本社工場内のラボには殺菌した液卵の物性などをテストできる実験機器を常設(下)】



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