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化血研がサルモネラワクチンの発売記念講演会 3価の「オイルバックスSETi」 発売は来年1月を予定

2012.10.25発行
 (一財)化学及血清療法研究所(略称・化血研、本所・熊本市北区大窪1−6−1)は、サルモネラワクチンの新製品「オイルバックスSETi」の発売記念講演会を10月3日に盛岡、4日に東京、9日に岡山、10日に名古屋、16日に熊本の5か所で開いた。
 新製品「オイルバックスSETi」は、サルモネラ・エンテリティディス(SE)、サルモネラ・ティフィムリウム(ST)に、近年養鶏場から分離されることの多いサルモネラ・インファンティス(SI)を加えた3価オイルアジュバント不活化ワクチン。
 使用しているワクチン株は、SEはE−926株、STはT−023株、SIはI−178株で、鶏の腸管へのSE、ST、SIの定着・排菌を軽減し、食品(鶏卵、鶏肉など)へのサルモネラ汚染リスクを低減する効果が期待できる。
 用法・用量は、7週齢以上の種鶏と採卵鶏に、背側部皮下または脚部筋肉内に1羽当たり0.5ミリリットルを注射する。「オイルバックスSETi」では、注射部位に脚部筋肉内を追加した。
 10月4日の東京会場(東京都品川区の品川ホテルゆうぽうと)には、レイヤー種鶏孵化場や採卵養鶏場、各県の家畜保健衛生所の担当者ら約100人が参加。主催者を代表してあいさつした化血研の本田隆理事は「新製品『オイルバックスSETi』は、鶏用の不活化ワクチンとしては化血研で12番目の商品である。これからも化血研は皆様のご要望、ご意見、ご提案を反映したワクチンを開発し、供給していきたい。現在のオイルバックスシリーズ12製剤、生ワクチン4製剤をさらに増やしていきたい」などと述べた。
 「採卵鶏のサルモネラ症」と題して講演した北里大学の中村政幸客員教授は、米国と日本で行なった鶏卵のSE汚染頻度の調査結果を示し、「鶏卵のSE汚染頻度は、これまで2000年に米国で発表された『推計2万個に1個』とされていたが、2010年6月から2011年1月にかけて日本で調査した市販鶏卵のSE汚染頻度は、10万個に3個程度と予想された。この結果は世界的に有名な雑誌『Eqidemiol.Infect.』に掲載されたため、これからは『10万個に3個』といわれるようになる」と説明。今年6月に農林水産省消費・安全局がまとめた「鶏卵の生産衛生管理ハンドブック―採卵鶏農場・生産者編―」には、鶏卵のSE汚染防止対策のひとつとして、サルモネラ不活化ワクチンの使用を検討するように記載されていることを紹介した。
 さらに、(1)日本での鶏卵・液卵から最も多く分離されるサルモネラの血清型はO9群のSEで、2位はO4群のSTを抜いてO7群のSI。このほか、10種類以上のO7群のサルモネラ血清型が分離された(2)オーストラリアの老人ホームではSIの食中毒事例で死者も出た――ことを紹介し、「食の安全でSIのリスクが高まっているため、採卵養鶏場でもSE、STだけでなく、SIへの対策がますます重要になり、サルモネラ3価不活化ワクチンは重要な対策手段になり得る」などと強調した。
 化血研ワクチン製造三部開発室の横山絵里子さんは、「オイルバックスSETi」の用法・用量などを説明したほか、日本でのサルモネラ食中毒の発生状況について、(1)年間2000人から3000人が罹患しているが、原因食品は鶏卵と卵製品、鶏肉が多いとされる。2005年から2011年までに原因食品が判明した事例のうち、3分の2は鶏卵・鶏肉が原因となっている(2)2011年に発生したサルモネラ食中毒の死亡事例のうち、沖縄県の事例の原因血清型はSEで、原因食品は生卵。宮崎県の事例の原因血清型はO7群のサルモネラ・バレリー(SB)で、原因食品は生卵入りオクラ納豆とされている(3)サルモネラ食中毒の原因血清型は、1位はO9群のSE、2位はO7群のSI、3位はO4群のSTで、このほかにこれら3群の血清型を合わせると上位10位までの血清型の8割を占める――とし、「サルモネラは血清型が多く、食中毒の原因となるのはSEだけではない」と強調した。
 このほか「オイルバックスSETi」のSE、ST、SIへの有効性や免疫の持続性、排菌軽減の試験で、いずれも効果があることが証明されたことを紹介した。
 注射部位に脚部筋肉内を追加したことについては「野外から脚部筋肉内接種追加への要望を多くいただいたため、背側部皮下だけでなく、脚部筋肉内にも適用を広げたかった。安全性には問題なく、ワクチンのストレスについても背側部皮下接種と脚部筋肉内接種で差はなかった」と述べた。
 閉会あいさつで化血研第二営業部の村上幹郎部長は「国内唯一のサルモネラ3価不活化ワクチンである『オイルバックスSETi』は、鶏へのサルモネラ対策だけでなく、公衆衛生の向上にも貢献できるワクチンであり、来年1月からの販売を予定している。これまでのオイルバックスシリーズと同様にご愛顧いただきたい」などと述べた。
 参加者には、化血研と地元熊本のふりかけ製造販売業者の(株)フタバがコラボレーションして作った「卵かけご飯専用ふりかけ」が記念品としてプレゼントされた。
 【化血研のオイルバックスSETi発売記念講演会(東京会場で)】



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