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合同鶏魂祭と50周年記念大会 但馬食鳥協議会 ブロイラー産業発祥の地、生き残りを誓う

2012.10.15発行
 わが国のブロイラー産業発祥の地として知られる兵庫県・但馬地区のブロイラー関係者で組織する但馬食鳥協議会(会長=岸田直正但馬養鶏農協組合長、正会員11社、賛助会員9社)は9月26日、兵庫県豊岡市のホテル幸祥で関係者約140人が出席して合同鶏魂祭と50周年記念大会を開いた。
 但馬地区のブロイラー関係者一同が鶏霊への感謝を込めた合同鶏魂祭を実施するのは初めて。2人の導師の読経の中を、会員代表や来賓各氏に続き、参加者全員が焼香。岸田会長は「但馬の食鳥協議会の会員一同、ブロイラー事業を通じて国民生活に不可欠な高たん白質を供給して生活できていることに感謝を忘れたことはない。どうか諸鳥類の御霊よ、安らかに」と祭文を読み上げ、加納邦裕(株)関西ファーム社長の閉会あいさつで合同鶏魂祭を終えた。
 別室で行なわれた但馬地区ブロイラー50周年記念大会は、山下眞(株)一宮家禽孵卵場社長が開会を告げ、主催者を代表してあいさつした岸田会長は、多数の出席者と、50年にわたる関係者の同会への支援・協力に謝意を表するとともに、「長い年月にはいろいろなことがあった。ニューカッスル病で鶏が全部死んでしまったこと。当初ケージ飼いで始めたブロイラー飼育が、その後はウインドレス鶏舎へと生産構造が大きく変わったこと。欧米から導入され、但馬で始まったブロイラー事業が、多くのものを作り、多くのものを売るというアメリカからもたらされた仕組みの中で、産地が九州や東北へ移動し、産地間競争が激化したこと。平成3年に食鳥検査法ができ、食鳥検査が始まって処理場の再編が進み、仲間の多くがこの産業から去っていったこと。さらに輸入の圧力によって市況が大低迷し、経営環境を悪化させていること。特に忘れられないのは、台風で処理場が3メートルもの水を被り、すべてのものがダメになったこと、などが思い出される。
 まさに、但馬の食鳥業界の50年は苦戦の連続であった。しかし、『よくもまあ今日まで、この厳しい中を生き残ってこられたものだ』と思うと、感慨無量のものがある。これも業界各位の適切なご指導ご鞭撻のお陰であり、同時に、但馬人特有の粘り強さが発揮された結果であろうと感じている。
 食鳥業界は今後も、ますます難しい、あるいは厳しい環境が予想されるが、会員一同は団結し、一層精進を重ね、60年、70年、100年の年を積み重ねていきたい。但馬は、今では小さな産地であるが、小さいが故にやれること、やらなければならないことを、確実に実行していく。特に、兵庫県が推奨している認証食品によるブランド化、地産地消の強化、県産HACCPによる安全・安心に積極的に取り組めば、但馬の食鳥産業はますます発展できると、強く確信している。
 会員一同は、一層の精進をお約束するが、関係各位も一層のご支援・ご指導をお願いしたい」と述べた。
 多数の来賓を代表して谷公一衆院議員(自民、メッセージ代読・夫人)、日村豊彦兵庫県議会議員、川久通隆兵庫県食肉衛生検査センター所長が祝辞を述べた。谷氏は「安価で良質な、おいしい鶏肉を提供している但馬食鳥協議会は、経済面でも雇用面でも但馬になくてはならない基幹産業に成長している。11月からは北近畿豊岡自動車道の工事が始まり、4年後には開通し、さらに大消費地の京阪神に近くなり、より早く新鮮な鶏肉を供給できるようになる。50年間にわたって積み上げてきた強固な組織活動によって、一層の発展を期待する」とし、日村氏も「昭和35年当時の但馬は、零細な農家が多く、通年で仕事ができたために全国一のブロイラー産地となった。現在は東北や九州に追い抜かれたが、県下では但馬牛よりも但馬のブロイラーの産出額が上で、重要な産業に発展している。価格の低迷や飼料価格の高騰など大変であるが、朝びきで京阪神の大消費地に届けられることが売りであり、地場の飼料用米によるブランド化によって、さらに発展するものと確信している」と激励した。
 川久氏は「平成3年に食鳥検査法ができ、4年度から検査が行なわれることになったが、衛生水準を向上させることで他の地域にない付加価値をつけることができないかということで、兵庫県食品衛生管理プログラムが作られ、但馬養鶏農協は処理場の認定第1号を取得するとともに、県内の安全・安心の農畜産物を認定する兵庫県認証食品の認定も取得するなど、但馬の食鳥は兵庫県にとっても重要な産業となっている。今後も持続可能な産業として発展するよう、県としても支援していきたい」とした。
 (株)但馬の井上薫社長は、昭和35年頃から始まった但馬地区のブロイラー事業の歴史を、スライドを使って紹介。「昭和46年には640戸、390万羽の飼育(兵庫県の65%、全国の9%)となり、日本最大の産地になった。
 その後、飼料価格の高騰と価格低迷、解体品流通の増加などから、産地が南九州と東北へ集中するようになり、但馬もウインドレス鶏舎に転換し、飼養戸数は減少したが、1戸当たりの羽数は増加し、昭和60年代前半の年間出荷羽数は過去最高となった。この頃から輸入品が増加し、食鳥検査制度が始まると、処理場の再編も進んだ」とし、現在、但馬のブロイラー事業が低迷している理由として、(1)南九州と東北を中心とする増羽と輸入品の増大による鶏肉相場の低迷(2)鶏舎の老朽化と飼育者の高齢化(3)環境(鶏糞処理)問題でブロイラー飼育ができなくなっていること――を挙げ、「今後は、鶏舎の改築・更新または新たな建設場所の確保、京阪神に近い地の利を生かした新たな取り組み(安全・安心による地産地消の強化など)、コスト削減の取り組み、鶏糞処理体制の確立、各会員の業務提携などによって競争力を強化して生き残っていくことが課題になる。皆さんのご支援・ご指導をこれまで以上にお願いしたい」と強調した。
 また、養父市三谷のブロイラー生産者、日下部輝夫氏が自らの飼育体験を発表し、「今後も健康で、安全・安心なブロイラー生産に努力するが、生産者として、ブロイラーを飼育していて良かったと言える業界にしていただきたい」とした。
 但馬のブロイラー産業の功労者として、ふ化場の中嶋荘二(株)オーエヌポートリー会長、岡本一(株)一宮家禽孵卵場専務、食鳥処理場の堀江均(株)共立専務が岸田会長から表彰され、岡本専務が謝辞を述べた。兵庫県食肉衛生検査センターの川久所長から大垣元但馬養鶏農協常務理事兼品質保証部長感謝状が贈呈された。
 山本昌実山陰農芸(株)常務による、今後の但馬のブロイラー振興と発展への決意を込めた『ガンバローコール』、山田博文(株)オーエヌポートリー社長の閉会のあいさつで式典を終了。
 別室での懇親会は、北村亨三栄ブロイラー販売(株)副社長の進行で進められ、但馬食鳥協議会の山本一男副会長(山陰農芸(株)社長)があいさつ。兵庫県養鶏協会の中山晋吾会長の発声で乾杯し、なごやかに歓談。瀧下正和協和食品(株)専務の音頭による万歳三唱で閉会した。
 【但馬地区のブロイラー関係者による初めての合同鶏魂祭(上)。約140人の関係者で祝った「但馬のブロイラー50周年記念大会」】



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