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第95回チャンキー技術ゼミ 育種の方向性や鶏舎システムなど学ぶ

2012.10.15発行
 日本チャンキー協会(会長=十文字保雄(株)十文字チキンカンパニー社長)は9月19、20日に大阪市天王寺区のホテルアウィーナ大阪で第95回技術ゼミナールを開き、会員各社の経営者や技術担当者ら約240人が出席した。
 冒頭あいさつした日本チャンキー協会の遠藤雅俊理事((株)イシイ常務)は「UKチャンキーになって成績を出しやすくなったが、成績を上げてコストダウンを図ることには変わりないため、技術ゼミでの話をよく聞いて会社に持ち帰り、さらなる成績アップにつなげてほしい」などと述べた。
 1日目は(株)ヤマモトの山本剛史生産部長が司会を務め、エビアジェン社のブルース・エバンス氏が「チャンキー種の現在の成績と将来の方向」、アラン・トムソン氏が「欧州のブロイラー業界」について講演した。
 エバンス氏は「ブロイラーの性能は急速に改善され、野外成績でも選抜改良の効果が表れており、強健性もさらに強化されている。種鶏ではゲノム情報を利用するなど、新たな改良手法にも取り組んでいる」とし、ブロイラーの日増体では「兄弟検定と増体に注力したことによって、様々な栄養や環境下でも成果を上げている」と説明。
 飼料要求率(FCR)については「兄弟検定と生涯FCR選抜を組み合わせたことで、様々な飼料や環境下でも改善されているが、日本では他地域と同じような改善はみられず、良い鶏群と悪い鶏群のバラツキが大きい」とし、その要因としてマッシュ飼料を給与していることを挙げた。地域別では「日本の平均成績は世界平均並み。上位4分の1の成績は標準よりもかなり低いが、マッシュ飼料であることを考慮すると、かなり良いデータである」とした。
 種鶏については「総産卵数は年当たり1.46個、総種卵数は同1.17個、ひな羽数は同1.24羽改善されている。種卵1個当たりの消費飼料は同1.5グラム減少しているが、孵化率は同0.15%改善されている。日本の平均成績は世界平均よりかなり良く、上位4分の1の成績は世界の目標になる」と強調した。
 2016年までの育種の予測では「ブロイラーでは体重が年当たり40〜50グラム増加、FCRが同0.02〜0.03ポイント向上、むね肉歩留まりが同0.3〜0.35%向上、中抜き歩留まりが0.20%向上すると見込まれ、骨格や脚、サポート形質の改良は持続する。種鶏のひな生産は年当たり0.25〜0.5羽増加する」と述べた。
 トムソン氏は、西欧でのエビアジェン社のシェアは60〜65%であるとし、飼料栄養については「ブロイラー用飼料の主原料は主に小麦で、中欧では一部トウモロコシを使っている。西欧と中欧では良質のペレットを作れるため、エビアジェン社推奨の栄養レベルを保持できる。種鶏用飼料の主原料はブロイラー用と同じで、西欧では良質のクランブルとペレットだが、中欧はマッシュ、東欧はマッシュと中程度品質のペレットのため、中欧と東欧の栄養レベルはエビアジェン社推奨の95%にとどまる」とした。
 イギリスのブロイラー産業については「770万羽の種鶏市場のうち、エビアジェン社のシェアは86%。イギリスではインテ化が進み、7社で市場を占有している。ブロイラーの年間出荷羽数の約9億羽のうち、55%が丸どり、45%がカット肉。販売先は小売り(量販店)向けが53%、外食向けが30%、荷受向けが17%で、量販店の影響力が非常に強い」などと紹介した。
 (株)日本チャンキーの田中康之氏は、全国の孵化場とインテから集計した種鶏約334万羽(2010年え付け)、ブロイラー約8515万羽(2011年出荷)の実績調査の結果を報告。種鶏については「ピーク産卵率、産卵個数、種卵個数とひな羽数の数字は2年前の水準に戻った。直近では対入卵孵化率の改善が進んでいるため、ひな羽数の改善はさらに進む」とし、ブロイラーについては「各項目ともバランス良く改善されており、特に増体と飼料要求率の改善がめざましい」と評価した。
 成績優良会社の実績報告では、日本ホワイトファーム(株)知床生産部の竹田晴男氏がブロイラー、(株)オーエヌポートリーの中嶋荘貴氏が種鶏の管理について報告。竹田氏は(1)飼料体系の見直し(2)集中育雛(3)床面管理(4)空調管理――などの“鶏が嫌がらない管理”によって、以前のUKチャンキーよりも成績が改善されたと説明。中嶋氏は種鶏の産卵開始を遅らせる(目標5%産卵は175日齢)ことによって、(1)初期卵重が大きくなり、若齢ひなが良好になる(2)初期の種卵選別作業が容易になる(3)産卵/受精の持続が良く、種卵数(HHHE)/ひな数(HHC)が改善される――などのメリットがあることを示したほか、採種率や受精率、対受精孵化率、栄養を改善するための取り組みを紹介した。
 2日目は(有)松尾孵卵場の松尾秀隆社長が司会を務め、「環境制御システムと省エネ機材」と題して(株)イシイ、(株)ハイテム、(株)ヤマモト、(株)大宮製作所、(株)中嶋製作所、東西産業貿易(株)の各社がシステム鶏舎や省エネ資材の特長などを説明した。
 「冬場のブロイラー管理ポイント」について(株)日本チャンキーの森川敦夫氏は、え付け時には(1)鶏舎の隙間風を防いだり、事前に加温してえ付け準備を入念に行なう(2)え付け時の水温は24度Cを目安にし、鶏の腹を冷やすことなく、水とエサを覚えさせる(3)集中育雛気味にえ付けを行ない、複数段階に分けてガードを開放する――ことや、10日齢過ぎから瞬間的に入気を行なったり、給餌機の稼働音や光線管理を応用して鶏に刺激を与えることを推奨。換気では(1)順送ファンを初期から有効利用する(2)冷気を鶏や床に直接当てないようにする(3)空気の質を重視しながら風速を確保する――などのポイントを挙げた。
 日本チャンキー協会の山上祐一郎種鶏孵卵部会長((株)福田種鶏場社長)が「イギリスでチャンキーの成績が向上している裏には、現場で作業する人の日々の努力がある。我々も汗と知恵を出し合えば、このピンチを乗り越えられると思う」などと閉会あいさつを述べて2日間の日程を終えた。
 【約240人が出席した日本チャンキー協会の第95回技術ゼミナール】



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