平成23年の肉用若鶏の処理羽数は2.6%減、地鶏2.0%増、成鶏2.4%増

農林水産省が7月24日に公表した平成23年の食鳥流通統計によると、肉用若鶏(ブロイラー)の処理(出荷)羽数は6億1717万6000羽で前年に比べ2.6%減少し、処理重量(生体)は178万3393トンで2.8%減少した。価格が比較的高い地鶏などのその他の肉用鶏の処理(出荷)羽数は800万6000羽で2.0%増、処理重量は2万4901トンで1.3%増加した。成鶏(廃鶏)の処理(出荷)羽数は8887万9000羽で2.4%減、処理重量は15万4004トンで2.9%減少した。

肉用若鶏

平成23年の1年間に食鳥処理場で処理された肉用若鶏(ふ化後3か月齢未満のブロイラー)の全国の処理羽数は6億1717万6000羽で前年に比べ2.6%減少し、処理重量(生体)は178万3393トンで2.8%減少した。
これにより、1羽当たりの生体重量は2.890キログラム(前年2.895キログラム)で、0.2%減少した。
県別の出荷羽数は、鹿児島県が前年を2・2%上回る1億2237万羽(全体の20%)、宮崎県が4.8%減の1億1412万2000羽(同18%)、岩手県が7.0%減の9499万5000羽(同15%)で、上位3県で54%(前年54%)を占めている。青森県が2.7%減の3767万1000羽(同6%)、北海道が6.5%増の3281万30000羽(同5%)、徳島県が1.0%増の1694万6000羽(同3%)など。

その他の肉用鶏

ふ化後3か月以上飼養する地鶏などの処理羽数は、800万6000羽で前年に比べ2.0%増加し、処理重量(生体)は2万4901トンで1.3%増加した。
1羽当たりの生体重量は3.110キログラム(前年3.132キログラム)で、0.7%減少した。
都道府県別の出荷羽数は、徳島県が前年を7.3%上回る192万1000羽(全体の24%)、兵庫県が10.8%減の73万6000羽(同9%)、福島県が8.0%減の68万2000羽(同9%)、愛知県が1.1%増の62万6000羽(同8%)、秋田県が4.4%減の48万羽(同6%)、宮崎県が11.1%増の44万9000羽(同6%)、福岡県が1.7%増の35万9000羽(同4%)で、上位5県で56%(前年57%)を占めている。

成鶏(廃鶏)

成鶏(廃鶏)の全国の処理(出荷)羽数は8887万9000羽で前年に比べ2.4%減少し、処理重量(生体)は15万4004トンで2.9%減少した。
1羽当たりの生体重量は1.733キログラム(前年1.742キログラム)で、0.5%減少した。
都道府県別の出荷羽数は、茨城県が前年を2.9%下回る653万3000羽(全体の7%)、鹿児島県が1.7%減の629万5000羽(同7%)、千葉県が9.3%減の615万2000羽(同7%)、愛知県が2.0%増の477万7000羽(同5%)、岡山県が4.9%増の440万4000羽(同5%)などで、上位5県で32%(同31%)となっている。
処理羽数の上位は、茨城県が1.4%減の1841万6000羽(全体の21%)、鹿児島県が2.9%減の1410万3000羽(同16%)、愛知県が1.8%増の708万羽(同8%)、青森県が1.8%減の564万3000羽(同6%)、福岡県が同5.5%増の545万6000羽(同6%)の順。

食鳥処理場は527場

平成23年に食鳥を処理した処理場は527場で、前年の518場に比べ9場増加した。
種類別(1処理場で数種類の処理を行なっている場合があるため合計は処理場数と一致しない)では、肉用若鶏が161場で4場減、その他の肉用鶏が200場で6場増、成鶏(廃鶏)が277場で5場増加した。

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