軍鶏の血脈伝える「龍軍鶏ごろう」開発 12月に種卵、種鶏販売へ 兵庫牧場

(独)家畜改良センター兵庫牧場(山本洋一場長―兵庫県たつの市揖西町土師954―1)は、軍鶏の血脈を伝える新しい品種の「龍軍鶏(たつしゃも)ごろう」を開発した。
「龍軍鶏ごろう」は、兵庫牧場の保有する大型軍鶏と、古き日本の大軍鶏(おおしゃも)の血を引く赤色コーニッシュ(紅桜)の血統をもとに作出されたもの。
軍鶏は、明治維新の立役者の1人である坂本龍馬も食していたことが、歴史小説などで紹介されるように、古来からおいしい鶏の代表と知られているが、仲間同士でよく喧嘩することや、肉用鶏としては体が小さいなどの課題も抱えていた。
「龍軍鶏ごろう」は、軍鶏の風貌を色濃く残しながらも、従来のものと比べると、大型でおとなしく、飼いやすい、などの特徴を備えている。
体重は、地鶏の肥育・出荷の目安となる105日齢でオスが2.5キログラム、メスが2.0キログラム、140日齢ではオスが3.4キログラム、メスが2.3キログラム程度に達する。
兵庫牧場では、今年12月頃にも種卵や種鶏の配布を始めることにしており、県、民間での幅広い活用を期待している。
問い合わせは、兵庫牧場業務第一課(電0791・66・0801)の朝倉、佐藤氏へ。
【兵庫牧場が開発した「龍軍鶏ごろう」】

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