大豆かす高で再値上げも 7~9月配飼価格

配合飼料価格は、今年4~6月期に、全国全畜種平均で1141円(JA全農や商系飼料メーカーなど11社・団体の加重平均)値上がりしたが、7~9月期も値上がりするのでは、との見方が強まっている。
4~6月期の値上げは主原料のトウモロコシや、たん白源の大豆かすの価格が前期より値上がりしたことと、為替が円安傾向で推移したため。
その後、今年の米国トウモロコシの作付面積が増加や、単収も伸びで、過去最高の生産量になる見通しが強まっているが、現在は他の穀物が高いため下げ渋っている。一方、大豆は、今年の米国の作付面積の減少や、収穫期を迎えている南米のブラジル、アルゼンチンが干ばつや豪雨などの天候不順により大幅な減産となったため、価格は10~20%近く上昇し、これに伴い配合飼料の重要なたん白源である大豆かす価格も上昇しているもの。
飼料関係者によると、4~6月期の大豆かす価格は、トン当たり4万円台前半の水準を想定していたが、その後の値上がりで、7~9月は5万円台に上昇するのは必至とし、「このまま推移すれば7月以降の配合飼料価格の値上げは避けられない」と心配している。
7月の配合飼料価格が値上がりすると2期連続となる。値上げ幅によっては、飼料基金からの補てんの可能性も出てくるため、トウモロコシと大豆かすの価格や、為替の動向が焦点となる。

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