凍結しない車両消毒装置 アクトが帯広畜産大と共同研究

農業施設専門メーカーの(株)アクト(内海洋社長―北海道帯広市西21条南4―21―5)は、鳥インフルエンザや口蹄疫対策として、北海道のマイナス気温下でも凍結しない車両消毒装置を開発し、道内の酪農農場で利用されているが、今年の厳しい寒さの中で、本州の酪農・養鶏農場からも注目されている。
同装置は、北海道の畜産農家や農協から、北海道の気候や畜産状況に対応した消毒装置の開発を依頼された(株)アクトと帯広畜産大学の共同研究で開発されたもので、設計上はマイナス40度Cでも消毒できる。
消毒装置は、車両の大きさや設定温度によって簡易型の移動式と建屋型の固定式があり、仕様によって10種類に分類されるが、代表的な寒気や風などにも強い建屋型の固定式車両消毒装置は、特許申請中の噴霧ノズルの改良で、夜間などの使用しない時間帯でもノズルは凍らない。消毒液は自動で設定濃度となる消毒装置を備えている。
装置に車両が入場し、退場するまでが全自動で、寒さで車両に付着した氷やゴミを除去してから本格的な洗浄・消毒を行なう。噴霧は4系統が基本で、上下左右360度から噴霧することにより、車の底やタイヤハウスを含む車両全体を洗浄・消毒する。
車体の洗浄によって排出された油分やゴミを除去するために、同社が特許を取得した浄化槽を装備して処理するなど、自然活動を停止しない環境に配慮した構造――などが特長。
詳細・問い合わせは(株)アクト(電0155・41・4510)へ。
【建屋型固定式の車両消毒装置】

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