採卵鶏の飼養戸数、羽数とも減少 成鶏めすは約1億3700万羽 平成23年2月1日現在

平成23年2月1日現在の、種鶏のみの飼養者を除いた採卵鶏(ひな、成鶏)の飼養戸数は、前回(平成21年)に比べて180戸(5.8%)減の2930戸、飼養羽数は同229万1000羽(1.3%)減の1億7591万7000羽となった。成鶏めすの飼養羽数規模別戸数はすべての階層で減少し、羽数も1000~4999羽層以外で減少したが、大規模層の羽数割合は高くなり、10万羽以上層のシェアは戸数で12.5%(前回12.4%)、羽数で65.7%(同65.2%)となった。

農林水産省が8月4日に公表した、平成23年2月1日現在の畜産統計によると、全国の採卵鶏1000羽以上を飼養する戸数(種鶏のみの飼養者を除く)は2930戸で、前回(平成22年の統計は、世界農林業センサス実施年で、採卵鶏と豚の調査は休止となったたため、21年2月1日現在との比較になる)に比べて180戸(5.8%)減少した。飼養者の高齢化などによるとみられる。
飼養羽数は1億7591万7000羽で、229万1000羽(1.3%)減少した。このうち、ひな(6か月未満)は3856万5000羽で、26万7000羽(0.7%)増となったが、成鶏めす(6か月以上)は1億3735万2000羽で、255万8000羽(1.8%)減となった。
この結果、1戸当たり成鶏めす飼養羽数は4万6900羽となり、前回に比べ1900羽(1.9%)増加した。
地域別にみると、飼養戸数は前回に比べ、すべての地域で減少した。成鶏めす飼養羽数は、東北、関東・東山、沖縄で増加し、その他の地域は減少した。地域別の飼養羽数割合は、関東・東山が24.8%で最も多く、次いで東海14.3%、東北14.1%、九州13.6%、中国11.5%、四国5.9%、北陸5.6%、近畿5.5%、北海道3.9%、沖縄0.9%となり、東北、関東・東山、東海で全国の5割以上を占めている。
県別では、飼養戸数は青森、茨城、東京、高知、熊本で増加し、成鶏めす羽数は宮城、秋田、福島、茨城、群馬、千葉、福井、三重、兵庫、佐賀、長崎、熊本、鹿児島、沖縄の14県で増加した。

規模別の戸数、羽数とも減少

種鶏やひなのみ、学校、試験場などの非営利的な飼養者を除いた成鶏めすの飼養戸数は2680戸で、150戸(5.3%)減、飼養羽数は1億3718万7000羽で、240万1000羽(1.7%)減少した。
これを規模別にみると、飼養戸数はすべての階層で減少したが、成鶏めす羽数は、1000~4999羽で増加し、その他の階層では前年並みか、減少となった。
規模別の羽数割合は、1000~4999羽が全体の1.3%、5000~9999羽が2.3%、1万~4万9999羽が16.5%、5万~9万9999羽が14.2%、10万羽以上が65.7%となっており、5万羽以上層のシェアが高くなっている。

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