鳥インフルエンザの移動制限解除 防疫措置の徹底継続を

昨年11月に島根県で感染が確認された高病原性鳥インフルエンザ(AI)は、今年3月の千葉県までで、9県、24農場、185万羽の鶏が感染し、殺処分された。2004年に、79年ぶりに日本でAIが発生して以来、これまでで約967万羽の鶏やうずらが殺処分されたことになる。
4月15日には、千葉県の2例の移動制限措置が解除され、国内では一応終息したとみられる。
ただ、韓国では4月に入ってもAI発生が報告が続き、昨年末から現在までで、269農家、約627万羽の家きん(アヒル、地鶏、うずら、肉用鶏、採卵鶏)が殺処分の対象になっている。
今回の国内におけるAI発生の特徴は、鶏やアヒルなどの家きん類だけでなく、16道府県の渡り鳥や野鳥、動物園などの鳥類からも同じようなAIウイルスが分離されていることである。
渡り鳥が国内にウイルスを持ち込み、野鳥やネズミなどを介して鶏舎内に入り込んでしまったのではないかと推測されている。渡り鳥のオオハクチョウが北に帰るのはゴールデンウィーク明けで、AIウイルスを持つ野鳥が留鳥となることもあり、防疫対策の徹底を継続することが重要だ。
環境省のホームページでは、AIウイルスに対し、感染リスクの高い日本の野鳥種(9目、10科、33種)を掲載している。
http://www.env.go.jp/nature/dobutsu/bird_flu/manual/pref_0809/list_ap1.pdf

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