千葉県でも鳥インフルエンザ確認 採卵鶏と肉用鶏農場

高病原性鳥インフルエンザ(AI)の鶏への感染は、3月に千葉市若葉区の採卵鶏と肉用鶏の2か所でも確認された。今冬(昨年11月から)は9県、24農場で、約185万羽が殺処分されたことになる。
3月13日に千葉市若葉区の採卵鶏農場(約3万5000羽)でAIの感染が確認され、半径10キロメートルの移動制限区域内の27農場で感染確認検査が実施された。16日には区域内の千葉市若葉区の肉用鶏農場(約6万2000羽)で2例目が確認されたもの。移動制限区域内の農場からの卵の出荷は、防疫指針の条件を満たした農場から順次制限が解除されているが、鶏の移動は制限されている。区域内にある4か所のGPセンターは、安全が確認された13日昼までに稼働を再開した。
今冬の発生事例のうち3月22日現在で移動制限が解除されていないのは、三重県の2例目(度会郡南伊勢町)、奈良県五條市、宮崎県の13例目(東臼杵郡門川町)と、今回の千葉市若葉区(2例)で、合計5例となっている。
AIの感染経路がはっきりしない中で、渡り鳥は北へ帰りつつあるが、多くの水鳥や野鳥などからAIウイルスが確認されているため、『鶏』がいつ、どこで感染してもおかしくない状態が依然として続いている。環境省の発表では、15日に青森県三沢市の米軍基地内で回収したハヤブサからH5N1亜型ウイルスが検出されている。
AIウイルスの農場・鶏舎への侵入防止のために、(1)人や車両、野鳥や野生動物、飲用水や飼料汚染からの遮断(2)鶏舎内外の整理・整頓・清掃を行なってネズミや野鳥の繁殖場所をなくす(3)飼養管理では作業衣、靴などの取り替えと消毒の徹底――などをさらに確実に実施することが重要になる。

コメントを残す