10社で全米の46% 米国のレイヤーランキング

米国の「エッグ・インダストリー」誌は、2011年1月号で恒例の米国採卵養鶏企業ランキングを掲載した。
上位60社の採卵鶏飼養羽数の合計は約2億5730万羽で、全米の飼養羽数約2億8000万羽の約91%を占めている(前年は61社で92%)。
1000万羽以上を飼養しているのはカルメイン・フーズ(約2900万羽)、ローズ・エーカー・ファームズ(約2100万羽)、デコスター・エッグ・ファームズとその提携農場(約1300万羽)、モアーク(約1250万羽)、ヒルアンデイル・ファームズ・オブ・ペンシルベニア(約1200万羽)、マイケル・フーズ(約1200万羽)、レンブラント・エンタープライゼス(約1200万羽)、スパボー・シュミット・ファームズ(約1200万羽)、デイブレイク・フーズ(約1080万羽)の9社。トップ10の飼養羽数は1億2850万羽で全米の約46%(前年は49%)を占めている。
同誌は「昨年8月の鶏卵リコール問題などの影響で、一部の企業の飼養羽数は、できる限り正確になるよう推定したものとなっている」としている。
鶏卵相場が昨年後半に乱高下したことについては「7月のFDA(米国食品医薬品局)の衛生管理規制の強化と、8月の鶏卵リコール問題の発生がダブルパンチとなった。
卵価は9月初旬に、供給減への懸念から90セント台から145セントに急上昇したものの、汚染農場を立ち入り調査したFDAが報告書をあまりに拙速に公表したため、メディアの報道が過熱し、消費者の買い控えが起きて10月までに75セントにまで急降下した。一般卵を生産する企業全体の逸失利益は、1億㌦に達したもようである。
AEB(アメリカン・エッグ・ボード)とUEP(米国鶏卵生産者協会)は鶏卵業界のイメージ回復に奔走し、マスコミも選挙や経済問題など他のニュースを盛んに報道するようになったため、卵価は11月中旬に、年初に予想していた140~150セントの水準にまで回復した」としている。

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