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ドイツでも畜産物大量回収 飼料にダイオキシン混入で

2011.01.25発行
 ドイツで昨年末に、ダイオキシンが混入した飼料が見つかり、この飼料を使って生産したとみられる畜産物が大量に回収されている。
 現地の報道や米国の養鶏メディア「ワット・ポートリー」によると、汚染された飼料は、すでに15万トン以上が流通し、ドイツ政府当局は飼料を使用した疑いのある4760の養鶏場や養豚場を緊急閉鎖した。このうち約9割は1月10日までに再開したものの、残りの9州、588農場は安全確認が終わっていない。飼料を与えていた疑いのある家禽数万羽も殺処分された。
 ドイツの農業団体は、損害に対する補償を求めており、当局は問題を起こした企業を提訴する動きをみせている。農業大臣は「司法はこの問題に対して、しっかりと対応しなければならない」と述べている。
 ダイオキシンが混入した原因は、飼料用や工業用の油脂、脂肪酸などを生産する工場が、バイオガスプラントで製造した工業用の脂肪酸を誤って飼料向けに使用したため。この脂肪酸を含む飼料用油脂2256トンが25社の配合飼料メーカーに出荷され、鶏や豚用の飼料に使用されたとみられている。
 これらの飼料を与えた家畜から生産した畜産物は、ドイツ国内で広く流通したほか、液卵約14トンが英国へ、昨年12月初旬には殻付卵約13万6000個がオランダへ輸出されたとみられている。鶏卵の汚染レベルについてEU当局は、EUで示した基準の約5倍に達しているものの、大量に食べない限り健康には影響しないとしている。
 問題の発生を受けて英国は、ドイツ産の原料を使ったケーキやキッシュ(パイ)などの販売を中止し、スロバキアと韓国はドイツ産の鶏肉や豚肉、家禽卵の輸入を停止したが、欧州委員会は「このような禁輸措置を取る根拠はない」としており、スロバキアは検査で安全性を確認したうえで、輸入停止措置を解除した。



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