ハイパーフレッシュ解凍装置を発売 前川製作所

(株)前川製作所(本社・東京)は、輸入凍結品を最適に解凍する「ハイパーフレッシュ解凍装置」を発売した。
日本の食品加工工場は、主な原料のほとんどを輸入凍結品(畜産物や水産物)に頼っている。工場の第一工程で効果的に解凍しないと、原料のドリップ(肉汁や細胞液)が漏れ出たり、細胞が破壊されて解凍後の原料の品質や食味性が低下するばかりでなく、後工程(第二工程から最終工程まで)で製品の仕上がり品質・衛生性・歩留まり・製品単価・ランニングコスト・設置スペースなどに大きな影響を与える。
今回発売した「ハイパーフレッシュ解凍装置」は、同社独自の解凍ノウハウで開発し、産業用として利用されてきた高湿度・低温下で計画的に解凍できる装置に、衛生への配慮、食品の品質向上、生産スペースの有効活用、解凍量増大、生産システム改善などの面で、さらなる高付加価値化を図ったもの。
特に衛生への配慮では、シャープ(株)の「除菌イオン搭載空気清浄機」に加え、クーラーの電熱管・フィンにSUS材を標準搭載した。また、庫内全体を洗浄しやすい構造にしている。
食品の品質面では、庫内にカオス状気流をつくり、解凍ムラを防止できるようにした。狭いスペース内には天吊り式クーラーを採用し、収容量の増大を図っている。さらに大量生産を行なう工場に対しては、台車搬送式、コンベア搬送式などの採用によってライン化を実現している。
問い合わせは食品コンポ製造グループ(電0297・45・1151)の岩崎氏まで。

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