コンプライアンス活動を強化 木徳神糧

木徳神糧(株)(木村良社長―本社・東京)は6月5日、東京・東品川の天王洲セントラルタワーで平成15年9月期中間決算に関する記者説明会を開いた。
木村社長は中間決算内容を説明するとともに、平成14年12月に子会社である木徳滋賀(株)によるJAS法表示違反にふれ、「再発防止に種々の改善策を実行しており、このほど木徳神糧と木徳神糧グループ会社のコンプライアンス行動基準と、コンプライアンスマニュアルを記載した『木徳神糧グループコンプライアンス活動ハンドブック』を作成し、わが社の全役職員に配布してコンプライアンス活動をさらに強化することにした」などと述べた。
中間決算(連結)は、売上高が513億9,400万円(前年同期比5.5%増)となったものの、デフレの進行による価格下落に加え、米穀事業では古米の販売差損をはじめ、食品全般にわたる消費者の食品に対する信頼感が失われるなど厳しい環境が続き、営業損益は1億5,900万円の損失(前年同期は7億7,500万円の利益)、経常損益は2億8,500万円の損失(同4億8,800万円の利益)となった。また、土地等の売却益が1億4,100万円、精米不正表示関連損失として4億9,600万円を計上したことによって、中間純損益は5億5,600万円の損失(同3億2,400万円の利益)となった。
鶏卵事業は、「食べる健康卵」などの特殊卵の販売促進を積極的に実施したことによって販売数量が増加し、売上高は23億4,400万円(前年同期比3.0%増)となったが、運賃等の販管費の増加によって営業利益は3,600万円(同22.8%減)にとどまった。
通期の見通しは、売上高が1,029億円(当初予想費81億円減)、経常利益が5,000万円(同6億5,000万円減)、純損益が4億6,000万円の損失(同8億円減)と当初予想を大幅に下回っている。

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