新たに米国の2州でトリインフルエンザ発生

農林水産省生産局畜産部衛生課は5月20日、米国のウエストバージニア州、テキサス州でトリインフルエンザが発生したことから、わが国への侵入防止に万全を期すために、両州からの米国産家きん肉等の輸入を一時停止した。(20日現在の輸入停止は4州)
米国では今年1月以降、ペンシルベニア州、メーン州、バージニア州、ノースカロライナ州で低病原性(弱毒)のトリインフルエンザ(H7)の発生が報告され、発生州からの家きん肉等(鶏肉、家きん肉、同調製品、殻付卵、加工卵、ひななど)の輸入は、最終発生日から90日間停止している。
米国では、その後も他州に被害が広がっているといわれていたが、農水省は5月13日に、ウエストバージニア州とテキサス州での発生情報を得たことから、両国の家畜衛生条件に基づき輸入を一時停止し、米国に詳細を照会していた。
その後、米国家畜衛生当局から、両州で発生したトリインフルエンザは低病原性であることや、両州で移動制限措置など適切な蔓延防止策が講じられていること――などの情報が確認されたため、米国全土からの輸入停止措置を、州単位の停止措置に切り替え、5月20日以降はノースカロライナ州、バージニア州、ウエストバージニア州、テキサス州の四州以外の州に対する輸入停止措置を解除した(ペンシルベニア州とメーン州は90日経過して、その後の発生の報告がないため、4月13日と5月20日それぞれ解除となった)。
農水省によると、高病原性(強毒)のトリインフルエンザの場合は、米国全土からの輸入停止措置をとるとのこと。

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