価格低下で養鶏産出額減少

農林水産省は12月4日、平成12年の農業産出額と生産農業所得をまとめた。それによると、農業産出額は4年連続の10兆円割れの9兆1,224億円で、前年に比べ2.6%減少した。これは、麦類、豆類、果実などの産出額が増加したものの、野菜や米、豚、鶏などが減少したことによる。
農業産出額の多い品目別に見ると、米は2兆3,246億円(全体の25.5%)で前年比2.2%減、野菜は2兆1,124億円(同23.2%)で同5.7%減、果実は8,091億円(同8.9%)で同1.5%増、養鶏は6,972億円(同7.6%)で同1.1%減、生乳は6,856億円(同7.5%)で同0.3%減、豚は4,662億円(同5.1%)で同2.9%減であった。
7千億円の大台を再び下回った養鶏の内訳は、鶏卵が4,208億円(同4.6%)で同0.7%減、食鶏が2,764億円(同3.0%)で同1.7%減で、いずれも価格の低下が大きな原因となっている。

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