衛生・安全性が問われる中国産鶏肉

農林水産省は、中国における家きんペストの発生が否定し得ないことから、6月8日から8月7日までの間、家きん肉類の輸入停止措置を取った。その後、鶏肉と七面鳥肉、家きん卵は輸入停止を解除(家きん肉は継続)したが、解除後の動物検疫で鶏肉からトリインフルエンザ(H9亜型)やニューカッスル病が検出され、食品検査でも合成抗菌剤が検出されたことから、中国産鶏肉の安全性に疑問が持たれている。特に、検出されたトリインフルエンザのH9型は、家きんペストのH5、H7ではないものの、中国がインフルエンザの常在汚染国であることを強く示唆するものといえる。日本でのトリインフルエンザ(家きんペスト)の発生を防止するためにも、輸入検疫体制の強化、国内の対策(生産、消費者対策とも)の確立を急がないと狂牛病(BSE=牛海綿状脳症)の二の舞になるのではないかと心配されている。

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